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オフコース 珠玉のライブ音源2作を独占先行配信!

2016/01/27
デビュー45周年を迎え、再びその魅力に脚光が集まるオフコース。昨年、一挙ハイレゾ配信が開始されファンを驚かせたオリジナル・アルバムや、ファンが選ぶ究極のベスト『OFF COURSE BEST "ever" EMI Years』に続き、珠玉のライブ・アルバム『LIVE』と『秋ゆく街で オフ・コース・ライヴ・イン・コンサート』の2作が、e-onkyo musicでの独占先行配信で遂に登場!
ここでは、作家で音楽評論家の田家秀樹氏の解説と共に、『LIVE』と『秋ゆく街で オフ・コース・ライヴ・イン・コンサート』をご紹介します。




『LIVE』/オフコース



【解説】
 2人から5人になって何よりも大きく変わったのはライブのスタイルだろう。ステージの骨格が整った。骨太になり、その分めりはりも増した。全員がスクラムを組むように客席を引き込んで行く。1978年、 79年と彼らは年間100本を超えるツアーを行っている。春と秋、年に2回同じ街へゆく。噂が噂を呼ぶようにライブの動員が増えて行った。

 このアルバムは、彼らが5人になった77年からのライブを編集したライブアルバムである。74年の『秋ゆく街で』以来2枚目のライブアルバムとなる。当然のことながら格段の違いがある。二枚組のボリュームに当時のライブの空気がそのまま詰め込まれている。

 全19曲のうち、12曲は80年2月の新宿厚生年金会館。他には79年10月からスタートした同じ「Three and Two」ツアーの札幌厚生年金会館、広島郵便貯金ホール、神奈川県民ホール、8月の田園コロシアム、そして、77年4月25日の九段会館「小さな部屋」からの収録。DISC1の前半5曲は2月5日の新宿厚生年金会館での模様が丸ごと収められている。それがアナログ盤の一枚目のA面だった。DISC 1の後半6曲は、1枚目のB面。DISC 2は、「生まれ来る子供たちのために」がA面。ライブ自体の本編がここまでだった。「さよなら」からアンコールだ。「ほんとに今日はありがとう。それでは聴いて下さい。“さよなら”」という小田和正のMCまで入っている。その後の彼らを決定づけた「さよなら」がシングルで発売されたのはツアー中の79年12月1日だった。

 確かにいくつかの会場からセレクトされてはいるものの、拍手や会場のノイズで流れており、これ自体が一つのコンサートのライブとして聞くことが出来る。

 小田和正のピアノから「愛を止めないで」に入って行くドラマティックなオープニング。小田和正と鈴木康博がバトンリレーのようにメインを紡いで行く構成の見事さ。中盤のアコースティックなサウンドとコーラスの溶け合い。そして、後半のギターサウンドの盛り上がりと、松尾一彦の加山雄三の物まねのほほえましさ。「SAVE THE LOVE」の重厚感と「生まれ来る子供たちのために」の張りつめたような美しさ。「のがすなチャンスを」の3分近いドラムソロ。随所に聴き所が用意されている。『Three and Two』収録曲の「思いのままに」「愛を止めないで」といずれもライブアレンジで時間もたっぷりと長い。

 オフコースはすでに自分たちのPAや照明のチームを固定してツアーを行っていた。そんな風にライブを総合芸術的に組み立てていたのは彼らだけだっただろう。70年代前半のフォークシンガーのステージの条件はトークが面白いことだった。寡黙な彼らは“受けない”グループと言われていた。もはやそんな次元にはいなかった。テレビにも出ずにライブの完成度を極めていた彼らが、爆発的にブレイクするのは当然の成り行きでもあった。

田家秀樹






『秋ゆく街で オフ・コース・ライヴ・イン・コンサート』
/オフコース



【解説】
 レコードというのは時間の記録である。そのアーティストやバンドがどんな風に成長していったのか、音楽的な面はもちろんのこと、その時、その年齢の有り様が刻み込まれている。そういう意味で言えば、ライヴアルバムこそ、最たる記録でもある。

 オフコース三枚目のアルバムはライヴアルバムだった。1974年10月26日、中野サンプラザである。彼らにとっては初めての大ホールだった。アルバムの中で、小田和正と鈴木康博は、異口同音に「こんな広いところでやれて」という話をしている。74年5月5日、2枚目のアルバム「この道をゆけば」の発売日に日本青年館でワンマンコンサートをやったのが最も大きい会場だった。キャパは800人。サンプラは約2,000人。無謀という声に対して二人が出した条件がレコーディングメンバーによる演奏だったと言う。

 記録ということでは、オフコースの全アルバムの中でも最も貴重な意味のある一枚がこれなのではないかと思う。

 何よりも選曲が興味深い。前半は彼らが好きな洋楽と邦楽のカバーで後半がオリジナルという二部構成。一部の一曲目はマービン・ゲイの71年の大ヒット「WHAT'S GOIN' ON」だ。二曲目にメドレーになっているのはエルトン・ジョンに始まり、ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイ、スタイリスティックスの二曲、カーペンターズ、ビージーズ、ビートルズと続いて行く。70年代前半のフィラデルフィア・ソウルやバート・バカラックなどのA&Mサウンド。フォークグループというイメージに収まらない選曲とアレンジは彼らのルーツというより同時代的な音楽センスを感じさせるだろう。

 邦楽のカバーは、赤い鳥の「竹田の子守唄」から始まっている。1969年のライトミュージックコンテスト優勝グループ。オフコースは二位だった。もし赤い鳥がプロになっていなかったら、僕らもなっていなかっただろうと語る永遠のライバル。小椋佳は、この年にブームになった。斉藤哲夫と井上陽水のメドレーも興味深い。しかも陽水を「僕らと同じようにルックスで勝負している」と形容している。彼らの当時のステージのシャイなほのぼのとしたMCがそのまま味わえる。「長嶋選手になったような心境」と小田和正は話している。巨人軍の長嶋茂雄選手の引退試合はこのライヴの一週間前だった。

 二部のオリジナルの「青春」「秋ゆく街で」「白い帽子」「キリストは来ないだろう」はこの日のために書き下ろされた新曲。このステージで、直前に発売されたばかりの新曲「忘れ雪」を歌わなかったことは“「忘れ雪」事件”としてファンの間にも知られている。作詞・松本隆、作曲・筒美京平、自分たちが望んだオリジナルではなかったからだ。

 小田和正は最近もテレビで他人の曲をカバーして歌ったりしている。好きな曲、良い曲を歌いたい、そんな姿勢はすでにこの頃からそうだった。

田家秀樹





◆ファンが選ぶ究極のベスト!


『OFF COURSE BEST "ever" EMI Years』
/オフコース





◆オフコース オリジナル・アルバム


『We are』/オフコース

『I LOVE YOU』/オフコース



『FAIRWAY』/オフコース

『Three and Two』/オフコース



『over』/オフコース

『JUNKTION』/オフコース





『オフ・コース1 / 僕の贈りもの』
/オフコース

『この道をゆけば / オフ・コース・ラウンド2』
/オフコース



『ワインの匂い』/オフコース

『SONG IS LOVE』/オフコース