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第22回プロ音楽録音賞受賞!『The Art of Fugue』にPremium版が登場!

2015/12/11
先日発表された第22回プロ音楽録音賞に於いて、ハイレゾリューション部門「マルチチャンネル.サラウンド」を受賞したMick沢口氏による『The Art of Fugue』。ここe-onkyo musicでも高い人気を誇り、異例のロングヒットを記録した同作品ですが、今回の受賞を記念してボーナストラック5曲を追加したPremium版として新たに登場。
アプローチの違う2タイプのマイキングで収録されたという今作。このPremium版のリリースに際し、Mick沢口氏による詳しい解説と共に、改めて『The Art of Fugue』をご紹介します。




『The ART of FUGUE BWV-1080 Premium』
/UNAMAS FUGUE QUINTET

『【HPL9】The ART of FUGUE BWV-1080 Premium』
/UNAMAS FUGUE QUINTET





◆2015年第22回プロ音楽録音賞ハイレゾリューション部門「マルチチャンネル.サラウンド」受賞記念特別版 The Art of Fugue Premiumについて

UNAMASレーベル Mick.Sawaguchi




本作は、軽井沢大賀ホールシリーズの2作目として2015年2月に録音し、6月以降、2ch、5ch.9ch HPL版としてリリースしています。この度の優秀賞受賞を記念してボーナストラック5曲を追加したPremium版をリリースします。




本作の特徴を技術面からみると、メインマイクに、UNAMASレーベルとして初めてデジタルマイクを使用しています。またハイトchを加えた9chマスターのために2つの異なった録音方式によりレコーディングを行いました。今回は、デジタルマイクの解像度の高さと2方式の録音が持つ表現の特徴を楽しんでいただきたいと思います。




音楽の表現方法には、コンサートの演奏を忠実に再現しようという写実的なアプローチと、その音楽とアーティストの演奏をどのようにサウンドとして表現するのが、良いかを判断しながら制作する録音芸術という方法があります。絵画や写真、文学などは、素材に忠実な写実派から、現在は、表現者による様々な様式が発展しています。音楽表現についても、そうした多様性を追求できるのが、「録音芸術」だと思います。その実現のためには、音楽にふさわしいホールやスタジオ・音楽を最大に表現できるアーティスト、そしてそれをどう音場というキャンバスに描くかという制作者のゴールデン・トライアングルの実現がキーとなります。




本作では、図に見られるような2タイプのマイクアレンジ行っています。




◆「主観的サラウンド」
これは、5人のアーティストが、サラウンド空間でリスナーを取り囲むような配置で、加えてホールの初期反射音を多く取り入れた音場表現を意図しておりこれを「主観的サラウンド」と呼んでいます。(図では赤マークのアレンジ)


◆「客観的サラウンド」
もうひとつは、本作でレコーディング.ディレクターを担当した入交氏の提唱している9chマイク方式で、メインの5chは、Decca方式と呼ばれるアレンジです。これに加えて大賀ホールの豊かな響きを捕らえるためのハイトCHマイクが2段階(2レイヤー)に組み合わされています。(図では、青マークのマイクアレンジ)この特徴は、リスナーのみなさんが、ホールのベストシートで演奏を味わえることを意図した方式でRE-mix M-01~05でその音場を聞くことができます。


大賀ホールという空間とUNAMAS Fugue Quintetの同じ演奏が、制作者のキャンバスの描きかたでも変化するという「録音芸術」をお楽しみください。




本作の特徴である「デジタル.マイク」についても紹介します。

Q:「音の入り口にあたるマイクをマイクカプセルの振動板直後からA/D変換して伝送しようというのがデジタルマイクの考え方です。これまでの名機といわれるアナログ・マイクに比べて、どんな特徴があるのでしょうか?」

A: 図に示したのが従来のマイクからDAW録音機までの信号の流れと、デジタル.マイクの信号の流れです。両者の大きな相違は、従来のアナログ・マイクでは、マイクのアナログ出力信号をアナログケーブルで伝送し、受け側に設置したマイクプリアンプで適正ゲインに調整した後で、A/D変換しDAW録音機へ送るという流れに対して、デジタル・マイクは、マイクカプセルに直結したA/Dコンバータ+DSP回路の出力がAES-42というデジタル信号として伝送されそれが、デジタル.マイクロフォン専用マイクプリを経由してDAWへ記録される事です。




この方式の特徴は

◆カプセル直後でA/D変換することで解像度の高い信号を得られるため、空気減衰の影響が大きいホール録音などで、大きなメリットとなります A/D変換で生じる遅延は、サンプリング周波数により0.5msec~2msecあり、得られるダイナミックレンジは、130dbです。







『The ART of FUGUE BWV-1080 Premium』
/UNAMAS FUGUE QUINTET

『【HPL9】The ART of FUGUE BWV-1080 Premium』
/UNAMAS FUGUE QUINTET