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TOWA TEI『CUTE』 Special Interview

2015/11/06
自身8作目にして、初のハイレゾ配信となる『CUTE』をリリースしたTOWA TEI。その緻密なサウンド/トラック・メイクに定評のある彼のサウンドがハイレゾで楽しめるとあって、各方面からの注目の集まる今作について、TOWA TEI本人と、今作のマスタリングを手がけたミキサーズ・ラボ、田中龍一氏にお話しを伺った。

『CUTE』/TOWA TEI



◆Interview with TOWA TEI

Q:最新アルバム『CUTE』の聴きどころや、今までにない試みなどもあればお聞かせください。

TOWA TEI:以前からあまり、作曲アレンジ中にはEQや位相を補正したり触らないでもイイ、イイ音素材を使おうと心がけてます。 今回は特に左右に逃げたり広げずに、周波数の高い音から低い音までのタテのバランスを 整えつつアレンジしようとなるべく心がけました。 ビートルズのモノラルをよく聞いていたことも関係あるかなと。





Q:最新アルバム『CUTE』は、TOWA TEIの初ハイレゾ音源になると思いますが、CD、アナログ盤、そしてハイレゾ版で音楽の聴こえ方やニュアンスに変化はありましたか?

TOWA TEI:今回のアルバムのアナログはモノラルにしてみました。そもそもパンニングにあまり重点を置いてないものなので、 イイ意味でパンチが出たと思います。 ステレオのCDやハイレゾとはまた違った楽しみ、感じかなと。





Q:『CUTE』では、マスタリング・エンジニアに田中龍一氏を迎えられていますが、今までの作品と変化があった部分などはありました?

TOWA TEI:『94-14』の三枚のベストアルバムから同じワーナーマスタリングの田中さんです。 どうでしょうか、以前はNYやロンドンが多かったですが 近所というのはとても良かったです。


Q:レコーディングでは、どういったフォーマットで制作されていて、また最新アルバム『CUTE』は、どのフォーマットでリリースされるか教えてください。

TOWA TEI:44.1kHz/24bitのWAVでつくっていました。 最近、バンドを始めましたが、皆24bitなものの、 33 48 96とバラバラだったので、48に統一しました。 よって次回作は48 24だと思います。





Q:ご自身がこれまでリリースしてきた作品を、改めてリマスタリングしてハイレゾ・バージョンを出したりといった可能性は?

TOWA TEI:あり得るとは思いますが、個人的には今は、パッケージに自分は興味があるので(特にアナログ) 誰かが後押ししてくれれば、、





Q:ハイレゾ・フォーマットは、臨場感やその場の空気感の再現に優れていますが、その利点を活かし、今後ライブ音源などをハイレゾ・バージョンでリリースしたいと思いますか?

TOWA TEI:バンド、METAFIVEでのライブはアリ!な気がします。


Q:最新アルバム『CUTE』を心待ちにしていたファンの方も多いと思いますが、ファンの方、リスナーの方に一言頂ければ幸いです。

TOWA TEI:まだな人は是非、先入観持たずに聞いてみてください。 聞いてくれた後は、、次はモアベターですよ!


--:貴重なお話大変ありがとうございました。



◆Interview with 田中龍一(ミキサーズ・ラボ)

Q:今回のハイレゾ配信に際して、ハイレゾ用マスタリングで意識した点は?

田中龍一:ここ最近のハイレゾ需要の高さは私も気にしてチェックしていますが 個人的には音源や音楽の種類によってハイレゾに関する優位性の差が 出ていると思います。要はハイレゾに適した音源や曲がやはり存在す るということですね。

今回のテイさんのアルバムの場合まず前提としてトラックダウン素材 のフォーマットが10曲中9曲が44.1kHz/24bitでした。なので今回のハ イレゾ音源は全て44.1kHz/24bitで統一しています。

通常だとここで「44.1kHzでハイレゾ?」と思われる方も多いかもし れませんが逆に私はこのアルバムでは44.1kHz/24bitでも出す価値はあ ると思いました。

ハイレゾに興味ある方はご存じだと思いますが44.1kHzはサンプリン グ周波数で高域の限界値、24bitは量子化ビット数で音のダイナミッ クレンジを示す値です。

今回の音源はサンプリング周波数についてはCD音源と同等ですが量子 化ビット数はCDの16bitから24bitに上がっています。

これが実は今回のテイさんのアルバムではすごくメリットがあって意 識して聴くと分かるんですがこのアルバムは意外と音の間というか空 間が多いんですね。テイさんはこの間の使い方がすごく上手くてリス ナーは次にどんな音がくるのかワクワクしながら聴いているわけです。

ダイナミックレンジは最大音量と最小音量の差ですから音の立ち上が りの良さや減衰感の滑らかさがCDよりも感じられます。間や空間が多 いというのはそれを感じる機会が多いということなので曲のグルーヴ やビート感がCDとはまた違って感じられるかもしれません。

マスタリング時にはこのダイナミックレンジを活かすためにコンプは なるべく最小限するように心がけました。ただこれはCDのマスタリン グ時も同様でハイレゾだから特に変えていることはありません。なの で純粋にCD音源との比較ができると思います。

ハイレゾというとサンプリング周波数の値に目(耳?)を奪われがちで すが量子化ビット数(ダイナミックレンジ)についても気にして聴いて みるとまた違って楽しめるかと思います。


Q:エレクトリック・ミュージックのハイレゾ配信に於けるメリットとは?

田中龍一:Q1の冒頭でも言ったようにハイレゾに適にした音かどうかという意味 ではエレクトリック・ミュージックのハイレゾは有りだと思います。

ハイレゾというとどうしてもアコースティックものに偏りがちですが ビートやグルーブ感を大切にするエレクトリック・ミュージックだか らこそもっとハイレゾでリリースした方がユーザーの選択肢も広がっ て良いのではないでしょうか。






TOWA TEI / テイ・トウワ

94年『Future Listening!』でソロ・デビュー。その後、98年『SOUND MUSEUM』、99年『SWEETS ROBOT AGAINST THE MACHINE』、99年『LAST CENTURY MODERN』をリリース。2002年にはSWEETS ROBOT AGAINST THE MACHINE 名義で『TOWA TEI』をリリース。軽井沢への移転を機に創作活動は更に 活発化し、05年『FLASH』、09年『BIG FUN』11年『SUNNY』13年『LUCKY』と コンスタントに作品をリリースする。オリジナル作品以外でも楽曲制作、プロデュ ース等数多く手がけ、07年に松本人志監督の映画『大日本人』のサウンドトラック を担当。また、音楽制作の傍らで作り続けたアートコラージュ作品を集めた展覧会 『ecollage』展を 12年に東京と京都で開催。
ソロ活動20周年となる14年は『94-14 REMIX』『94-14 COVERS』『94-14』を20 周年企画として、リマスタリング3部作リリース。2015年、7月29日、ニュー・アル バム『CUTE』発売。

http://www.towatei.com
http://www.machbeat.com/
https://www.facebook.com/MACH.TOWATEI

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