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Robert de Boron × 山本幹宗 in conversation @ Gibson Brands Showroom TOKYO

2015/05/27
累計セールス30万枚を超える『IN YA MELLOW TONE』の立役者として、MELLOW HIP HOP史に残る数々のアンセムを世に送り出してきた鬼才=Robert de Boronが実に2年振りとなる超待望の4thフル・アルバム『Dreams in Static』を遂にドロップ!

『Dreams in Static』
/Robert de Boron




Gibson Showroomにて先日リリースされた、通算4枚目となる作品「Dreams in Static」がまたもや大ヒット中のRobert de Boron(以下 ボロン)、と日本を代表する数々の大型アーティスト達とのライブ共演を果たし、レコーディングに引っ張りだこのギタリスト山本幹宗(バンド元シガベッツのリーダー、以下 山本)親交の深い2人の対談が実現。音楽オタクの一面を垣間見れる対談となった。


Q:さっそく音源を聞かせて頂きましたが、前作より、一層ソウルフルになった素晴らしい作品だと感じます。大ヒットの予感ですね??


ボロン:ソウル、それは嬉しい。ありがとうございます。人によってはこの曲が一番ってあると思うけど、アルバム通して心に届く作品に仕上がってると感じます。何処にどんな人にどんなタイミングで届くのか、全く予測もできないけど、少しでも多くの人が、この音楽で幸せな気分を味わう事が出来、なにかを感じてくれたら嬉しいです。それと、、、お金を稼がなければ(笑)


山本:ヒップホップは、Make Moneyですからね(笑)


ボロン:僕のヒップホップは、もしヒップホップってお皿があるとすれば、盛り付けが少しハミ出てると思うんです。他のミュージシャンと同じ事をするのが嫌でヒップホップしてるのに、同じような音楽やサウンド感をやる意味を感じなくて。「人と同じことをやらない」って言うそんな精神もヒップホップかな?と。 そうじゃなきゃいけない気がするんです。


Q:前回のインタビューの際に、ボロンさんの口から、山本さんの名前がよく出ていまして、今回のインタビューは対談という形になりましたが、お互いジャンルの違う中で、知り合ったきっかけについて教えていただけますか?


山本:mixiで(笑)


ボロン:古いだろ。Twitterだよ。っておい。mixiに怒られるよ(笑)どこで知り合ったっけ?


山本:そうね、あれは忘れもしない。年末のレコード会社の納会で、「うぃーーーす」って肩で風を切りながらドカドカ入ってきたのがボロン、「なんだろこのイカツイ兄ちゃんわ」って。それが最初の印象だね。次は六本木でガンガン2人で飲み歩いたよね。


ボロン:えーそうだっけ?納会のことは全然記憶にないわ。でもよく飲み歩いたのは覚えてる。無駄にシャンパンタワーとかして、気がつくと何件目だ?って覚えてないくらいハシゴしてて。いつも次の日、最悪な朝を迎えたよ。もう俺はあんなのは嫌(笑)あれは確か3、4年前だよね。幹宗は、とにかく酒を飲んでる、そんな印象でしたね。そして兎に角酒が強い(笑)


山本:(笑) 遊び歩いてはいたけど、ボロンの音楽を聴いたのは、その2年後くらいかな。出会ってはいたのにお互いのやってる音楽はあまり知らないって言うね。


ボロン:俺も幹宗の(The Cigavettes )音を真剣に聴いたのが出会ってその1、2年後だった。


山本:同じレコード会社だったけど、ジャンルも違ければレーベルも違うからね。同じ学校だけど、違うクラスの同級生みたいな感じでしたね。


ボロン:そうだね、レコード会社に行くと、彼のプロデューサーと、とんがった音楽の話しをしてて。それから時間は経って幹宗のライブを初めて見たのが、彼のバンド(The Cigavettes)の解散ライブで(笑)おい、終わるのか!って、それがはじめて彼のライブを見た日だったんです。すごくカッコいいライブだった。心から楽しんでて、もっと前から観たかったよ。


山本幹宗(左)とRobert de Boron(右)


Q:お互いの音楽を聞いたときの印象は、どうでしたか?


ボロン:俺はTHE BEATLESとかThe Whoを感じた。音楽的に影響されたものはもちろん沢山あるんだろうけど、ファーストインパクトはそう感じたと覚えてますね。そしてギターの似合うやつだな~って。


山本:俺が最初に聴いたボロンの曲で、いまだにその曲が一番かっこいいと思ってるのが、Take Your Turnっていう曲。申し訳程度に、ジャズ要素が入っていて(笑)


ボロン:申し訳(笑)ミュージシャンがいいって言う曲は、棘のある曲が多いいものだね。 すごく嬉しいよ。


Q:さて、前回のボロンさんのインタビューでは、ギターの情熱について、お聞きしましたが。


山本:気が付いたらボロン、ギターを何本もそろえてて、レコード会社のスタジオで、俺が作業をしていると、自分のギターを持って来ては自慢しに来てね。「いいギターやね」って。また、違う日に会うと、また違うギターを持って来て。「いいギターやね」って。また違う日にはベースまで買って来て。「いいベースやね」って(笑)すごいはまりっぷりやなーって。次あったら、今度はエレキギター持って来て(笑)


ボロン:そうだったね(笑)ギター始めた頃は、何でも欲しくなっちゃって、木の箱に鉄の線つけた楽器が、木の材質ひとつ変わるだけ音がかわったり、ネックの長さやメーカーが目指す音とかとかね、ピックの形や弦によってでも音がまるで違うんです。中学生が始めて出会った楽器に感動するみたいな(笑)俺もそんな当たり前のことをいい年こいて感動して(笑)子供に帰れましたね。


Q:なるほど。山本さんの影響はかなり大きかったようですね。


ボロン:幹宗からは色々な事を学びました。60年代の洋楽ロックは、もちろんそうだけど、違う畑の音楽を沢山教えてもらった。Phil Spector(モノサウンドに拘り多重録音による音の壁を作り出した奇才)って知ってる??Wall of Soundの元祖みたいな人なんだけど、「聴け聴け」って言われて。すごく高い本まで買ったりして、そんな所でも拾えるところが沢山あった。それと面白いと思うのは、ジャンルは違うんだけど、ひょんな事で彼がレコーディングの現場に現れたりすると、そこで作ってる音に意見を聞いたりすると、考えてる所が凄く近い所にあったり、指摘する箇所も同じだったりで。それとグルーブを大切にしていて、ロックミュージシャンのはずなのに、なんかヒップホップしてるんですよね(笑)どんな音楽をこれまで聴いてきたか聞いてみると結構ブラックが好きだったりね。


山本:子供のころヒップホップ、ソウル、R&B、ブラックミュージックを聴いてたんですよ。最近では、ボロン先生のアルバムを(笑)ボロンの作った音楽はビートが太くていいね。もちろんビートやリズムだけじゃなく、裏のシンセサイザーや小さい音で入ってくるストリングスなんかも太くてさ、こだわって作ってるよね。





Q:山本さんのギターの魅力について教えてください。


ボロン:ライブを見たら解るんじゃないかな。現場の音作り、グルーブのある演奏。いつだったか、くるりさんのライブの時に、EpiphoneのRivieraで出てきたときは、音色、立ち姿すべてにおいて、カッコいいなと思いましたよ。こいつはRivieraが日本一似合うギタリストじゃないかなってぐらいね。ちょっと褒めすぎかな??(笑)


Q:今後、作品でいっしょにやろうと思ってはいるのでしょうか?


ボロン:やれたらいいなってのはある。


山本:何度か作戦は立てたんだけど、時間が合わず。


ボロン:幹宗がツアーに出てしまうことが多いから。でもいつか幹宗との共作を実現させたいとは思ってます。





Q:以前インタビューしたときは、2014年8月ぐらいですが、その時は、10本ほど持っているとお聞きしましたが。その後は、ギターは増えましたか?


ボロン:散財し過ぎしちゃったんで(笑)今は止めています。ただ、まだまだ出会ってない音に出会いたいですね。でも今は手元にあるギターを調整することで音色の変化を試行錯誤しています。普通そんなことはリペアマン(ギターの修理、調整をする人)に頼むことだよ?って事まで自分でやります(笑)


山本:家にいったら、新しい弦を張り替えてたり。ピックだの、弦だのナットだのブリッジだのって、かなり研究していて。このギターには、この弦で、このピックで、このマイクで、こう録ると、こんな音になるんだぜ!っていう音のアウトプットをしっかり研究してて、見えていて、ギター弾きってより、より研究家的だね。


Q:今回の作品のギターは全部ご自身で録音されたのでしょうか?


ボロン:今回もギターはすべて、自分で弾いています。ギターで作曲した曲が多いので、そのままギターを下敷きにレコーディングしていって、最後までギターの音量は下げられず、MIXしていますね。


Q:今回のアルバムでチャレンジしたことはありますか?


ボロン:すべての曲にどこか新しい試みを入れています。アルバムのリード曲、一曲目の「Be Okay feat. Kharisma & Jon Wonder」なんかは、ほんと数日で出来た曲なんだけど、初めて僕のオケでKharisma & Jon Wonderを迎えました、それだけでも大きな挑戦です。あとは、すごい多い150チャンネルの曲もあって。僕はきっとまとめるのが下手なんですよ。MIXがほんと大変だった(笑)でも「Shine A Light Pt.5 feat. Sam Ock」は是非耳を凝らして聴いて欲しい楽曲の1つです。って、えっと、、全ての曲を一曲ずつ解説していいのかな?長くなりますよ??(笑)


Q:ボロンさんは、ライブはやらないのでしょうか?


ボロン:やりたいですよ~Robert de Boronの曲で、もしライブが実現するときは、フィーチャリングしたすべてアーティストを日本に呼んでやりたいですね。でも、それはなかなか難しいと思う。飛行機のチケットやホテルとかさ(笑)でも。ちゃんとライブをやれる音源や環境が出来たときにはやりたいですね。


山本:ライブの時はボロンは、何をやるの?


ボロン:ギターを弾こうかな。ここまでギター愛を話しててギター弾かなかったらまずくない?(笑)


山本:1人のシンガーと1枚のアルバムを作るのは?


ボロン:そうだね、日本人でね。それなら、ライブは出来そうだね。


Q:日本人のシンガーで気になるアーティストはいますか?


ボロン:沢山いますよ、たとえば最近だと、レコード会社の僕の担当ではない人が、Rickie-Gの新しいのを聴かせてくれて、すごく魅力的でカッコよくて好きです。





Q:今回のアルバムでボロンさんにしかできないものはありますか?


ボロン:リズムかな。リズムはすべて、元、生音ですね。ダブでとるローエンドとかも組み替えて、サンプリングしてしています。すごくシンプルに鳴っているけど一番Track数が多いと思います。聴いてる人はどう感じるのかな? ビートには、特にこだわりを持って作っていますね。ただ、まだまだもっと良くなると思っていて、これからも追及していきたいです。


Q:普段のお二人はどのように音楽を聴かれますか?


ボロン:僕は、色んな環境で聞くけど、車が多いいかな。ハイレゾは聴く?


山本:PCでハイレゾを聞くね。ただ大きな音を家では出せないので、家ではイヤモニをつけて、音楽を聴いていますよ。


Q:音楽をスタジオで聴くのと、ハイレゾで聴くのとはどう違いますか?


ボロン:一般の家とスタジオは、電源から始まって箱鳴りもドライブさせるアンプからスピーカーまで全てが違いますよね。聴き手さんと作り手さんは常に環境が違うけど、より音質の高い、クオリティーの高いものを聴き手さんに届けるって言うアクションは素敵なことだと思います。もし可能ならスタジオのアンプ、モニター、箱鳴り感とかを仮想でシュミレートして、そのスタジオの味付けを家でも再現できたらおもしろいですね。


Q:今後の活動について教えてください。


ボロン:もちろん5枚目もすでにやりたいことが見えてきてて、楽しんで作って行こうと思います。それと生配信的なことやりたいですね、ライブで曲を制作してそのオケにリスナーとかから応募してアルバム作っちゃうとか、そんな事できたら面白いですよね。あとはここに居る酒飲みギタリストと二人でなんかプロジェクト立ち上げれたらいいね。


山本:今はギタリストとして何でもやってみたい気持ちなので、オファーをお待ちしています(笑)あとはそろそろ自分のバンドを…


ボロン:おっ!!


Q:では最後に一言。


山本:今回のアルバムは2曲目のBlues feat. Magnetic North & Taiyo Na & Teng Yangを気に入ってリピートしてます。ソウルフルでグルーヴィ。あとはAlways feat. Taro Miura from HO17 & Nieveのコーラスワークも素晴らしい。いい仕事しますね(笑)


ボロン:やりきった感はあるから、良いアルバムだと思います。少しでも多く人に届いて少しでもみんなが幸せになってくれたら嬉しいです。4枚目のアルバム『Dreams in Static』手にとって、聴いて優しい気持ちになってください。





『Dreams in Static』
/Robert de Boron