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【7月8日更新】新番組!極上新譜24bitクラシック

2018/07/08
MUSICBIRD10月新番組「極上新譜24bitクラシック」124ch毎週日曜11時~16時(土曜再放送11時~16時)
毎月のクラシック新譜の中から、「音」「演奏内容」ともに秀逸なハイレゾソフトを厳選して紹介。
毎週日曜日11:00~16:00(再放送土曜日11:00~16:00)放送
文◎清水葉子
◆7月8日
今月初回はアメリカの現代音楽を中心にしたプログラム。
まずは人気作曲家、ジョン・アダムズのオペラ「ドクター・アトミック(原爆博士)」。原爆を開発した科学者ロバート・オッペンハイマーを主人公に、アメリカが行なった初の原爆実験とその開発の舞台裏を描いている。核拡散とテロの脅威が支配する現代において、このオペラを聴いて考えさせられることは大いにあるだろう。また現代音楽の語法を用いていても、この作品の訴える力は非常にストレートに響いてくる。少しネタバレになるが最後に入る日本語のナレーションは被爆国日本を意識してのものだと思うが、聴けば日本人ならば誰もが胸を打たれるに違いない。これは是非生の舞台で観てみたいと思った。ここではジョン・アダムズ自身の指揮BBC響の演奏で。
次は純粋な器楽作品。近年再注目の作曲家、アイヴズのヴァイオリン・ソナタ集。これを現代音楽も得意とするヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンとヴァレンティーナ・リシッツァという人気女性奏者二人の共演で。
続いてはこれもミニマル・ミュージックの人気作曲家、フィリップ・グラスの室内楽曲。弦楽四重奏曲第5番、サイレント映画「魔人ドラキュラ」のためにグラスが作曲した組曲版、そして交響曲第3番をライズマンが編曲した六重奏版。
最後はアメリカといえばハリウッド。映画「スター・ウォーズ/ハン・ソロ」のオリジナルサウンドトラックから。


『John Adams: Doctor Atomic』BBC Symphony Orchestra, BBC Singers, John Adams



7月15日
この日は全編バッハの作品をお届け。
まずは2001年生まれという天才少年の呼び声も高いダニエル・ロザコヴィッチによるバッハのヴァイオリン作品集。これがデビュー盤となる彼。第1、2番の協奏曲とあの有名なシャコンヌを含む無伴奏パルティータ第2番を収録。伸びやかで艶のある音色と申し分ないテクニックはいかにも若さを感じるが、無伴奏作品でもその若さによる物足りなさは感じない。かといって老成した演奏とも明らかに違う、生命力溢れる新鮮な、生まれたてのバッハという印象。
一転今度は歴史的名盤のバッハをじっくりとお聴き頂こう。カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団といえば、バッハ演奏の頂点ともいえる演奏だが、それをハイレゾ版でお届け。ここでは「昇天祭、聖霊降誕節、三位一体祝日のためのカンタータ集」と題された旧アルヒーフ音源からの抜粋をお送りする。あの「主よ、人の望みの喜びよ」を含む、カンタータ第147番他。リヒターのバッハは現代の小編成の精緻なアンサンブルによる演奏とは一線を画す。その表現は劇的であり、合唱もたっぷりと歌わせ、テンポも時に重たいほどで、終結部も長めにフェルマータする。しかしこの求道的ともいえる演奏スタイルがリヒターのバッハへの祈りそのものなのである。
最後は少し肩の力を抜いてギターによるバッハ演奏。福田進一の「バッハ作品集3」からお送りする。ヴァイオリンやチェロの無伴奏の作品をギター用にアレンジし、軽やかに聴かせる福田のテクニックと音楽性は相変わらず見事だ。最後は「G線上のアリア」もアンコール風に付け加えられ、バッハ愛好家にも楽しめる一枚となっている。


『J.S.バッハ:昇天祭、聖霊降誕節、三位一体祝日のためのカンタータ集』ミュンヘン・バッハ管弦楽団, カール・リヒター, ミュンヘン・バッハ合唱団



7月22日
日本人演奏家を中心とするアルバムを集めたプログラム。
まずは大ベテランのピアニスト、高橋悠治のアルバム「余韻と手移り」。バッハのパルティータ ハ短調から始まり、ナッセン、ヴィヴィエ、そして高橋自身の作品も含めた現代作品が続き、最後はチマローザの作品で締められるという、実に彼らしいプログラム構成となっている。
続いてもそんな構成によるアルバム。三界秀実による初のソロ・アルバムで、クラリネットの近・現代のオリジナル作品を集めたもの。最初と最後にV・ウィリアムズのイングランド民謡による6つの習作からの1曲が演奏され、ベルクやオネゲル、やはり三界自身の作品も含められている。また音質も実にふくよかなクラリネットの音色をよく捉えている。
続いてはメキシコ、キューバの珠玉の小品を集めたピアノ・アルバム。演奏はスペインで学び、ラテンの作曲家への造詣も深い下山静香。こうして聴いてみると知られざる名曲がいくつもあることに気付かされる。ギターとの共演曲もあり、その魅力が一層際立つ仕上がりになっている。
さて知られざる名曲というのは数々あるが、こうして実力派の演奏家達がそれを取り上げてくれるのは実に頼もしい。マルティヌーの2台のピアノのための協奏曲他、協奏的作品を集めたアルバムが高音質のレーベルPENTATONEから発売された。ピアノの演奏は児玉麻里、桃の姉妹。2つのヴァイオリンのための協奏曲ではデボラ&サラ・ネムタヌ姉妹が共演。ローレンス・フォスター指揮マルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。マルティヌーは年代によってもかなり作風が違うので、ここでの協奏的作品もその時代による違いを味わう楽しさがある。なかでも1943年に書かれた2台のピアノのための協奏曲はオケとピアノが激しくぶつかり合うバーバリズムと、その丁々発止がもたらす音楽がスリリング。児玉姉妹の息のあったピアニズムとPENTATONEの豊かな音質によって絶妙に全体を洗練へと軌道修正する。
最後はマリンバ奏者の通崎睦美が木琴を演奏したアルバム「スパイと踊り子」から。よく知られたモンティのチャールダッシュの他、日本人作品や編曲もの、木琴の素朴で軽やかな音色で聴くとどこか懐かしいような、それでいて新鮮な感覚だ。


『マルティヌー:2台のピアノのための協奏曲、ほか』児玉麻里, 児玉桃



7月29日
シューマン&ショパンというロマン派の同年生まれの作曲家の作品を集めて。 まずはジャン=マルク・ルイサダによるシューマン・アルバム。こうしたロマン派の作品ではえも言われぬ味わいを聴かせてくれるルイサダだが、このシューマン作品は30年前にも録音して好評を得たもの。9月には来日も予定されているということでその記念盤でもある。時を経て再録音した「ダヴィッド同盟舞曲集&フモレスケ」。移ろいゆく気分が1曲1曲の中に散りばめられたまさにシューマン芸術の真骨頂を聴かせてくれる。
続いては同じシューマンの交響曲全集。ショパンと違ってピアノ以外のジャンルでもたくさんの作品を書いたシューマン。ピアニストとしてもその才能を高く評価されてはいたものの、指の故障により作曲家に専念したのはよく知られている。ここでは全集として定評あるカラヤンとベルリン・フィルによる(一部ウィーン・フィル)1972年録音をハイレゾ化したもの。カラヤンならではの堂々とした風格のシューマンは最後に序曲、スケルツォとフィナーレ ホ長調も含まれる。
お終まいに再びピアノ。三浦友理枝によるショパンのバラードとスケルツォ集。ショパンの作品の中でも最も人気のある作品を集めた曲集は、丹念に弾きこまれた密度の高い演奏。


『シューマン・アルバム~ダヴィッド同盟舞曲集&フモレスケ』ジャン=マルク・ルイサダ




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清水葉子(ディレクター) フリーランス・ラジオディレクター。TOKYO FMの早朝の音楽番組「SYMPHONIA」、衛星デジタル音楽放送ミュージック・バードでクラシック音楽の番組を多数担当。「ニューディスク・ナビ」「24bit で聴くクラシック」など。趣味は料理と芸術鑑賞。最近はまっているのは筋トレ。



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