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【7月2日更新】 ハイレゾ・クラシック by e-onkyo music

2018/07/02
衛星デジタル音楽放送ミュージックバードで、2017年1月にスタートした番組「ハイレゾ・クラシック by e-onkyo music」と連動したコラム。音にこだわるオーディオ・ファン、ハイレゾに初トライしてみたいクラシック・ファンのために、「ハイレゾ女子」として活躍する音楽ライター・原典子が、e-onkyo musicから選りすぐりのタイトルをご紹介します。 文◎原典子
7月のテーマ:先取りコンサート情報&来日アーティスト特集

 7月は『先取りコンサート情報&来日アーティスト特集』。今年秋から来年初めにかけて来日するオーケストラやアーティストをピックアップし、そのアルバムをご紹介したい。来日公演で披露されるプログラムと、アルバムの内容が必ずしも合致するとは限らないが、臨場感あふれるハイレゾで聴けば、きっと公演への期待が高まることだろう。

◆多彩なオーケストラの来日公演

 まずはオーケストラ。今年3月にBBC交響楽団を率いて来日したサカリ・オラモが、9月には首席指揮者・芸術顧問を務めるロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団とともに再来日する。公演では辻井伸行との共演によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」や、交響曲第5番「運命」、交響曲第9番「合唱付」などが予定されているが、番組では世界的に高く評価されているニールセンの交響曲録音をお届けする。

 現代のクラシック界における至高のコンビといえば、マリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団を挙げる人も多いことだろう。2003年から15年にもわたり首席指揮者の地位にあるヤンソンスは、深い信頼関係で結ばれたオーケストラとともに前進を続けてきた。そんな彼らの蜜月ぶりがよく伝わってくるのが、マーラーの交響曲第5番を収めたアルバム。どんな小さな音も疎かにしないストイックさと、聴き手を圧倒するスケールの大きさを兼ね備えた音楽は、聴き慣れた名曲からも新たな発見をもたらしてくれる。来日公演ではマーラーの交響曲第7番「夜の歌」、エフゲニー・キーシンを迎えたリストのピアノ協奏曲第1番、ストラヴィンスキーの「春の祭典」などが予定されており、どれも楽しみだ。

 そして、なんといっても台風の目となるのは、来年2月のテオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナの初来日公演に違いない。オール・チャイコフスキー・プログラムには、アルバムに収録されたパトリツィア・コパチンスカヤとのヴァイオリン協奏曲、交響曲第6番「悲愴」も含まれている。

◆ピアニストによる自作・即興も

 ピアニストも数多く来日するが、「新しい音楽に出会いたい」という好奇心旺盛な方は、すみだトリフォニーホールの主催公演をチェックするとよいかもしれない。11月にはファジル・サイが新日本フィルハーモニー交響楽団とともに、自作の交響曲第2番「メソポタミア」を日本初演する。番組ではサイ作曲のチェロ・ソナタ「4つの街」(共演はニコラ・アルトシュテット)をお届け。サイの作曲家としての才能はまだまだ開花していきそうだ。


 なお、気鋭のチェンバロ奏者、マハン・エスファハニも12月にトリフォニーホールに登場する。番組でも取り上げた「ゴルトベルク変奏曲」のほか、ライヒやナイマンの楽曲も披露されるとのこと。チェンバロという楽器の新たな可能性を、肌で感じることができるだろう。

 そのほか、声楽や古楽のファンにとっては、11月のフランコ・ファジョーリの初来日が大きな話題となりそうだ。今もっとも熱い注目を集めているアルゼンチン生まれのカウンターテナー。公演ではヴェニス・バロック・オーケストラとともにヘンデルのオペラ・アリアがプログラムされているが、番組ではドイツ・グラモフォンからの第1弾アルバムとなったロッシーニのアリア集をお届けする。

 上記以外にも、放送では注目アーティストや公演をご紹介しているので、チケット購入の参考に、コンサートの予習にと、ぜひご活用いただきたい。


『ニールセン:交響曲第2番「4つの気質」、第6番「素朴な交響曲」』
サカリ・オラモ指揮ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団




『ハチャトゥリアン:組曲「スパルタクス」より、組曲「ガイーヌ」より/ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲』
ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団




『マーラー:交響曲第5番』
マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団




『ショスタコーヴィチ:交響曲第15番』
ワレリー・ゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団




『ヴェルディ:レクィエム』
リッカルド・ムーティ指揮シカゴ交響楽団 他




『チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲/ストラヴィンスキー:バレエ・カンタータ「結婚」』
パトリツィア・コパチンスカヤ(Vn)テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナ




『ルトスワフスキ:ピアノ協奏曲、交響曲第2番』
クリスチャン・ツィメルマン(p)サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団




『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」、第27番、第32番』
ブルーノ=レオナルド・ゲルバー(p)




『ショパン+』
マルティン・シュタットフェルト(p)




『4つの街~チェロ・ソナタ集』
ファジル・サイ(p)ニコラ・アルトシュテット(vc)




『バッハ 私生活のなかの音楽』
アンドレアス・シュタイアー(cmb)ペトラ・ミュレヤンス(バロックvn) 他




『J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲』
マハン・エスファハニ(vc)




『ストラヴィンスキー:ヴァイオリン作品集』
イリヤ・グリンゴルツ(vn)ペーテル・ラウル(p)




『モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番、ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番』
ヒラリー・ハーン(vn)パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン




『ア・ピアチェーレ~ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽』
ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)アルカンヘル(vo) 他




『フランコ・ファジョーリ~ロッシーニ:オペラ・アリア集』
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)ジョルジュ・ペトルー指揮アルモニア・アテネア




『The 5 Countertenors』
ヴァレア・サバドゥス、シャヴィエ・サバータ、マックス・エマヌエル・ツェンチッチ、ユーリ・ミネンコ、ヴィンス・イ(カウンターテナー)ジョルジュ・ペトルー指揮アルモニア・アテネア




『ダウランド/阮籍/ブリテン/シューベルト/陳怡:声楽とギターのための作品集』
イアン・ボストリッジ(T)スーフェイ・ヤン(g)









【バックナンバー】
<第1回> 違い歴然!ハイレゾで聴きたい名曲名盤
<第2回> ポスト・クラシカルが止まらない!
<第3回> 世界のこだわりレーベル探訪 その1!
<第4回> 春の声
<第5回> 確信犯的クラシック――革新的NEXT GENERATIONS
<第6回> 雨の日の音楽
<第7回> 世界のこだわりレーベル探訪 その2 ~自主レーベル篇
<第8回> エキゾでフォークなクラシック
<第9回> 来日オーケストラ&演奏家特集2017
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話題作&私的ベスト2017
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<第14回>
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<第15回>別れと旅立ちのクラシック
<第16回>4月のテーマ:アメリカのリズムとメロディ
<第16回>5月のテーマ:子供と音楽
<第17回>6月のテーマ:世界のこだわりレーベル探訪 その3 ~音の匠編




※ミュージックバードとは
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出演者:原典子(はら・のりこ) 音楽に関する雑誌や本の編集者・ライター。上智大学文学部新聞学科卒業。音楽之友社『レコード芸術』編集部、音楽出版社『CDジャーナル』副編集長を経て、現在はフリーランス。『intoxicate』『CDジャーナル』など音楽雑誌への執筆のほか、坂本龍一監修の音楽全集『commmons: schola』の編集を担当。鎌倉で子育てをしながら、「レゾナンス<鎌倉のひびき>コンサートシリーズ」の企画にも携わる。
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