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「ステレオサウンド」社からの最新音源 イリーナ・メジューエワ 『メジューエワ・プレイズ・ベーゼンドルファー』

2018/06/20
オーディオファンから高い支持を得る「ステレオサウンド社」より、新たなハイレゾ作品がリリース。日本デビュー20周年を迎えるロシア人ピアニスト、イリーナ・メジューエワ 『メジューエワ・プレイズ・ベーゼンドルファー』は、オーディオファン必聴の極上の音色が詰まった作品です。




ロシア出身のピアニスト、イリーナ・メジューエワ。本作は、彼女の日本コンサート・デビュー20周年を記念して2017年に制作された『メジューエワ・プレイズ・ベーゼンドルファー』の《ハイレゾ・エディション》。

今回配信となるのは、マイク・アレンジとファイル・フォーマットの異なる3種類。


① DSD11.2MHz/1ビット [ワンポイント・ヴァージョン]
② DSD11.2MHz/1ビット [マルチミックス・ヴァージョン]
③ PCM96kHz/24ビット [マルチミックス・ヴァージョン]

①のワンポイント・ヴァージョンとは、2本のマイクのみで演奏を収録した【DSD 11.2MHz/1ビット】音源。いっぽうのマルチミックス・ヴァージョンとはメイン2本にサブ2本とアンビエンス用2本を加えた、合計6本のマイクでとらえた音声をミックスしたもので、②はその【DSD 11.2MHz/1ビット】音源、③は同じ演奏を【PCM 96kHz/24ビット】で収録したものとなります。②と③はデジタル変換によって作り出したものではなく、2種類のデジタルレコーダーを稼働して同時録音したものです(DSD=Pyramix、PCM=Pro Tools HD)。ちなみに③は既発CDのマスター音源でもあります。

今回の《ハイレゾ・エディション》のリリースにあたっては、イリーナ・メジューエワご本人を含む制作陣による試聴選考会を開催。当初は、音源を聴いて賛同を得られた1つのフォーマットに絞り込む予定でしたが、どのヴァージョンにも異なる魅力と味わいがあり、選考は難航。最終的に「それぞれに魅力があり、とても1つに絞り込めない」と決着し、上記3種類の同時発売が決定。
「ワンポイントもミックスも、そしてDSDもPCMもすべてを皆さんに聴かせたい」とメジューエワが語る、計3種類のヴァージョンを、演奏者、録音エンジニア、プロデューサーがそれぞれの立場からどのように聴いたのかは大変に興味深いところですが、その様子は、アルバム購入特典のブックレットで詳しくリポートしているので、作品をより一層深く味わうためにもぜひともご一読ください。



宮下博氏による作品解説

最高の音楽作品を!

 皆さまのお手元にある音源は、ロシア出身で今は日本を拠点に活動する実力派ピアニスト、イリーナ・メジューエワさんが、日本デビュー20周年を記念して、ウィーン生まれの銘器・ベーゼンドルファーのピアノを使って初めて録音した名曲集のハイレゾファイル版である。昨年(2017年9月)、CDが若林工房からリリースされ、大好評を博している名盤だ。今回はステレオサウンド社が、ハイレゾファイル版の配信販売に踏み切った。
 本作は、以前に同社が制作・リリースした各フォーマットの聴き比べをメインとする『Hi-Res Reference Check Disk』とは異なり、メジューエワさんの録音を用いて、デジタルファイル版の最高の音楽ソフトを作ろうという発想から生まれた。キーワードは「音楽家と制作者の魂を伝えること」。そのため準備段階から同社が一丸となって深く現場にかかわり、最終的な仕上がりまで心を砕いた。
 また当初は発売するフォーマットをアーティスト側がアプルーバルした1種類に絞ろうと計画し、演奏者と制作者を招いた試聴会を同社の試聴室で催した。ところが、聴き込むほどに今回の3つのファイル(フォーマットはDSD・11.2MHzとPCM・96kHz/24ビット)の違いと持ち味が引き立ち、ひとつに絞り込めなかった。結局、いずれも演奏者と制作者の双方が満足の行く結果ということで、3パターンの並行販売が決まった。  そうしたこともあって、リリースされた3種類は、どれを取ってもオーディオファイルの厳しい耳を満たせる高度なクォリティを備えていることになる。きっとオーディオファイルの挑戦意欲をかきたてることだろう。(ブックレットより一部抜粋)


※作品解説のフルバージョンは「アルバム購入特典ブックレット」にてお楽しみいただけます。




イリーナ・メジューエワ プロフィール

ロシアのゴーリキー(現ニジニー・ノヴゴロド)生まれ。5歳よりピアノを始め、モスクワのグネーシン特別音楽学校とグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)でウラジーミル・トロップ教授に師事。1992年、オランダ・ロッテルダムで開催された第4回エドゥアルド・フリプセ国際コンクールでの優勝をきっかけに、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行なう。1997年からは日本を本拠地として活動を始め、東京文化会館小ホール、紀尾井ホール、浜離宮朝日ホール、トッパンホール、ハクジュホールなどでリサイタルを開催。

バロック、古典派から近・現代にいたる作品まで幅広いレパートリーを手がけるが、近年再評価の進むロシアの作曲家ニコライ・メトネルの作品紹介にも力を入れており、2001年にはメトネル没後50年を記念したシリーズ「忘れられた調べ」でその主要作品を4夜にわたって取り上げ注目を集めた。2002年、スタインウェイ・ジャパン株式会社による日本国内コンサートツアーを行なう。2003年、サンクトペテルブルク放送交響楽団の日本ツアーにソリストとして登場したほか、2004年・2006年にはカルテット・イタリアーノと室内楽を共演。2005/06年のシーズンにはザ・シンフォニーホールで4回にわたるリサイタル・シリーズを開催。2006年からは京都で毎年リサイタルを行ない、日本デビュー20周年を迎えた2017/18年のシーズンには、東京文化会館・小ホールでシリーズ演奏会(全3回)を開催するなど、精力的な演奏活動を展開している。

これまでにロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団、ロシア・シンフォニーオーケストラ、高雄市交響楽団(台湾)、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、オーケストラ・アフィア、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、京都市交響楽団、日本センチュリー交響楽団、大阪交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団、テレマン室内管弦楽団、九州交響楽団、広島交響楽団、山形交響楽団などと共演。

CD録音にも精力的で、これまでに多数のアルバムをリリース。2006年度青山音楽賞受賞。2010年に発売した「ショパン:ノクターン全集」(若林工房:WAKA-4143~44)は同年度のレコードアカデミー賞(器楽曲部門)に輝く。2015年、第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(クラシック部門、独奏・独唱部門)を受賞。2017年には初の著書「ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ」が講談社現代新書より刊行され、好評を博している。



◆Stereo Sound Hi-Res Referenceシリーズ