PC SP

ゲストさん

NEWS

麻倉怜士 presents オーディオファン必聴 クラシック名盤プライスオフ!

2018/05/16
オーディオファンから絶対的な支持を得るオーディオ評論家、麻倉怜士がセレクトによる独自プライスオフ企画がスタート。今回は、世界最大級の豊富な楽曲を有するユニバーサルミュージックのカタログ群より、麻倉怜士が音楽的、オーディオ的に推薦する珠玉の作品をセレクト。「華麗なるハイレゾ最新クラシック」、「ハイレゾが伝える世界遺産的アナログ録音の味わい」、「ハイレゾで冴える英Decca録音の名技」など、6つのテーマに沿って全33タイトルをピックアップ。7月16日までの期間限定で、最大32%オフにてダウンロードいただけます。是非この機会に、オーディオファン必聴のハイクオリティな音と超一流の演奏をご堪能ください。


■□■麻倉怜士 presents オーディオファン必聴 クラシック名盤プライスオフ!■□■

麻倉怜士セレクトによるユニバーサルミュージックのクラシックタイトル全33タイトルが期間限定プライスオフ!最大32%オフ!

期間:2018年5月16日(水)~7月16日まで(月)
対象アイテム:本ページでご紹介の全33タイトル



 ユニバーサル・ミュージックは「Deutsche Grammophon」「Decca」「マーキュリー」「ECM」の著名レーベルを抱えた、クラシックの宝庫だ。特に最近はハイレゾ配信に力を入れ、新譜はCDに先行しリリースしている。それはぜひ聴いてみたい。しかし余りに数が多く、特にクラシック初心者には何を選べばよいか、なかなか判断が付かないだろう。
そこで、数多いハイレゾ・クラシックタイトルのなかから、特にハイレゾらしいハイクオリティな音が聴け、演奏も超一流の作品をセレクトした。
 ハイレゾとは音を伝える道具の進化系である。音の質が良ければ良いほど、演奏の本当の姿がより鮮明に浮かび上がる。そこで6項目のテーマを立て、各項目で5タイトルをセレクトした。各テーマの方向性と代表タイトルの音質をご紹介しよう。

麻倉怜士



◆華麗なるハイレゾ最新クラシック

 最新録音の中から、傑作を選ぶのが「華麗なるハイレゾ最新クラシック」。デジタル録音技術は日新月歩であり、音質も前進している。その最新成果を堪能する。まさに文字通り「新鮮な音」だ。透明感が格段に高く、大編成でも細部までクリヤーに見渡せ、各楽器の質感もリアルに表出される。音場感の再現も格別の面白さ。演奏者の直接発する音はもちろんのこと、それが演奏会場に音の粒子となって飛び散り、互いに交差し、キラキラと光輝く様子が、まさに手にとるようにわかるのが、最新ハイレゾの威力だ。

 アンドリス・ネルソンス指揮、ボストン交響楽団のショスタコーヴィチ:交響曲第5番、第8番&第9番は特に素晴らしい。ネルソンスの音楽は聴き手も奏者も幸せにする。聴き慣れた名曲から新しい姿が立ち現れる。
 交響曲第9番変ホ長調。弦のヴィヴットな愉しさ、ピッコロのコケティッシな表情、ファゴットやオーボエの懐かしさ、そしてトゥッティの見渡しのクリヤーさ、解像度の高さ……など、さすがのハイレゾ力。ボストンシンフォニーホールのソノリティの暖かさ、響きの豊かさ、ディテールまで磨き込みの麗しさ……は音場再現の幸せだ。
 交響曲第5番ニ短調第1楽章の悲劇的な序章でも、透明感の高さと潤いを忘れない。第4楽章は、たくさんの楽器が重なっているのに、これほどにもクリアーな音調が得られるのか、驚くほどだ。この曲にありがちな、いかにも鉄のカーテン的な重々しさや悲劇性とは無縁の透徹感と、いまにも踊り出したくなるようなリズムのヴィヴットな弾みは、まさにネルソンスだ。


『ショスタコーヴィチ:交響曲第5番、第8番&第9番、組曲《ハムレット》』
/アンドリス・ネルソンス指揮、ボストン交響楽団





◆ハイレゾが伝える世界遺産的アナログ録音の味わい

 ハイレゾとは作品を高品位にリスナーに伝える伝達手段だ。「アナログを損傷なく伝える伝送」という言い方もできる。すべらかなる階調感、緻密な骨格感、そして上品な響きの質……というアナログの音の記号性をハイレゾで聴く。アナログの香りと美質を色濃く伝えてくれる名演奏・名録音を紹介しよう。

 ハンガリー出身の名ピアニスト、ゲザ・アンダがザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカを弾き振りしたモーツァルト:ピアノ協奏曲17番。典雅で美しいモーツァルトだ。繊細でふくよかな管弦楽から始まり、ラブリーな装飾的テーマが、化粧気無しの、生成りの表情で奏される。録音は古い(161~62年)が、清潔でコンパクトなソノリティが魅力だ。ピアノ音のボディが細く、チェンバロ的な優美さ。会場の響きは過剰ではなく、ピアノとオーケストラの明瞭さが、本録音の美質だ。


『モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番&第23番』
/マウリツィオ・ポリーニ, Wiener Philharmoniker, Karl Bohm





◆ハイレゾで冴える英Decca録音の名技

 面白いことにレーベルによって、音のキャラクターが異なる。この項目以外の作品のほとんどを占めるDeutsche Grammophon(DG)レーベルはピラミッド的な雄大な音構造に上で音楽が揺るぎなく進行し、中高域の剛性が高い。一方のDeccaは音色がブリリアント。芯がしっかりとした安定した土台の上に、輝ける音色がきらきらとまさに万華鏡のように拡散する。伝統的なDeccaサウンドをハイレゾで楽しむ。

 鬼才フリードリヒ・グルダの名Decca録音。ホルスト・シュタイン指揮ウィーン・フィルを従えたベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集。録音会場は1950年代半ば以降、Deccaのウィーンでの専用スタジオとなっていたゾフィエンザール。今の過度にホールトーンを入れるソノリティ録音とは異なる、直接音を主体にし、ホールの美しい響きも添える。この時代、同会場ならではのDeccaサウンドが耳の快感だ。ウィーン・フィルのしなやかで美しい音の響きが、Deccaメソッドにて十全に捉えられている。
 今のウィーン・フィルのように国際化する前、純粋なウィーン育ちしか入団できなかった「ドナウ川で産湯を使い、ウィーンの音楽院で習い、ウィーン製の楽器を使って演奏する」時代の馥郁な音が香る。ピアノの輝かしいテクスチャーも素晴らしい。ベーゼンドルファーならではの中音域の音の豊潤さが、耳の快感。いまの録音に比べればレンジ感は狭めだが、その分、音の魅力が凝縮されている。


『バルトーク:管弦楽のための協奏曲、舞踏組曲、中国の不思議な役人、他』
/サー・ゲオルグ・ショルティ, ロンドン交響楽団






◆芳醇と豊麗のハイレゾ・ウィーンフィル

 ウィーン・フィルは「特別なオーケストラ」であるという意味は、演奏芸術の側面だけでなく、その音色の麗しさ、艶やかさ、芳醇さまさに世界でウィーンフィルだけが持つ美質だ。録音会場、ムジークフェライン・ザールの質感の良い長い響きも、ウィーン・フィルサウンドの魅力の一翼だ。そんなウィーン・フィルの「美」をハイレゾで聴く愉しさは、また格別だ。

 紹介するは、われらが小澤征爾が、ウィーン国立歌劇場の音楽監督就任の年、2002年のウィーンフィル・ニューイヤー・コンサートを振ったライブのハイレゾ音源版だ。48KHzだが、ひじょうにクリヤーで、音場感に奥行きが感じられ、同時に立体的である。各パートもとても明確、明晰で、濃密なライブ感と併せ、正月の華やいだ雰囲気が熱く伝わってくる。響きの多いムジークフェライン・ザールだが、本録音はしっかりと直接音の明瞭さが聴ける。


『Beethoven: Symphonies Nos. 5 & 7』
/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, カルロス・クライバー






◆ハイレゾで堪能するカラヤンサウンドの真髄

 メディアの力を最大限に活用し、自らの音楽へアクセスできる人の数を無限に拡大した。今、ハイレゾ時代になり、カラヤンの音楽遺産に高音質の新たな光が当てられている。剛毅にして濃密、カラフルで鮮鋭感豊かなカラヤン音楽の魅力をハイレゾで堪能しよう。代表作品として1962年録音のベートーヴェン:「英雄」交響曲を選んだ。

 2003年にEmil Berliner Studiosが制作したDSDマスターを使用し、リニアPCMに変換。華麗で剛毅。音の塊感、実体感が只者じゃない。録音会場の空気感が濃密で、ステレオ感も豊潤。トゥッティの一撃も重層的だ。リマスターにより、音色の多彩さが際立つ。色彩感がより鮮やかに、色の種類も増えた実感だ。56年前の録音とはとても思えない鮮明さ。


『ベートーヴェン: 交響曲 第3番&第4番』
/ヘルベルト・フォン・カラヤン, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団






◆DSDのヒューマンで精妙なサウンド

 ハイレゾには、マルチビットのリニアPCM方式、ワンビットのDSD方式がある。ユニバーサル・クラシック作品の大部分はリニアPCMだが、最近、DSDでのリリースにも力を入れている。臨場感の豊富さ、粒立ちの細かさ、優しい肌触り感覚はワン・アンド・オンリーの質感だ。ユニバーサルが持つ全レーベルからの傑作DSDをご紹介しよう。

   クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団のマーラー: 交響曲第5番だ。リニアPCM版とDSD版が選べる。DSDは暖かくも深いソノリティと、弦のしなやかさ、粒立ちの麗しさが、大いなる美質だ。 各楽器から放たれた音に、麗し成分を濃厚に持つ音の粒子が振りかけられ、キラキラと光輝く。透明感は十分に高いのだが、音像と空間の間には、何層ものカラフルで、すべらかな質感の響きのレイヤーが多彩に折り重なっている。マーラーの複雑なスコアからふくよかで、しなやか、豊潤で温度感の高い音が紡がれるのがDSDの大いなる表現力だと聴く。シカゴ交響楽団の弦の美しさ、芯を持った柔らかさが感動的だ。


『ブラームス:交響曲 第1番』
/小澤征爾, ボストン交響楽団