PC SP

ゲストさん

NEWS

映画『リズと青い鳥』オリジナルサウンドトラック「girls,dance,staircase」DSD配信スタート!

2018/04/25
2018年4月21日より公開中の、映画『リズと青い鳥』サウンドトラックのDSD配信がスタート!
BGMの作曲担当:牛尾憲輔氏と、MIXエンジニアの北城浩志氏のコメントが到着しました!


『映画『リズと青い鳥』オリジナルサウンドトラック「girls,dance,staircase」』/kensuke ushio

リズと青い鳥は、とても秘めやかなお話です。
希美とみぞれ二人だけの、誰にも知られてはいけないお話。
2人の事を見守るのは校舎にある譜面台や窓やビーカー、黒板にリノリウムの床たち。

このフォーマットであれば、そんな彼らの視線をより鮮やかに描けると思いました。
是非お楽しみ頂ければと思います。

牛尾憲輔
--
映画『リズと青い鳥』サウンドトラック DSD 配信に寄せて

映画『リズと青い鳥』サウンドトラックをミックスした北城です。
映画『リズと青い鳥』サウンドトラックのDSD配信を行うにあたり、コメントを書かせていただける事になりましたので、まず、普段、DSDや96kHz以上のハイレゾオーディオを扱っていて、感じている事をお話させていただきます。
ハイレゾというと、「高い周波数まで録音出来るヤツでしょ?」と、よく言われますが、これは間違ってはいませんが正解ではありません。僕自身50代ですので、既に16kHzのサイン波は聞くことが出来ません。しかし、その音源がハイレゾかどうかは聴きわける事が出来ます。 これは、ハイレゾが普通に聞こえる周波数(特に低い方が顕著)の音の倍音が十分に記録されているからで、CD等の可聴帯域までしか含まない音では、途中(20kHz以上)からの倍音が無くなっている事に起因します。
アナログシンセサイザーのノコギリ波でも、一旦CDクオリティのデジタルで録音してしまうと2000Hzが基音なら9倍音までしか録音出来ず、10倍音以上は無くなってしまうので、元のノコギリ波には聞こえません。
アナログレコードやアナログテープ、カセットテープでさえ、高域を無理やりカットする事はせず、多少なりとも入っているので、CDに比べ倍音はそれなりに含まれています。
つまり、ハイレゾはCDに比べ、元の音をなるべく正確に記録しているという表現が正しいと思います。
各社ハイレゾの定義もまだ曖昧ですが、僕自身はハイレゾの定義を勝手にサンプリング周波数96kHz以上としており、48kHzまではCDクオリティとしています。

映画『リズと青い鳥』で制作した音源の録音はスーパーハイファイと言える録音ではありません。わざとピアノのハンマーのノイズを大きく録音してみたりと、むしろローファイと言われるかもしれません。しかし、そのノイズなどの音で、少女達の気持ちを繊細に表現しています。その繊細さをなるべく忠実にマスターに残す事が出来るのがDSDだと判断し、DSDマスターにする事にしました。

録音は全て、牛尾さんがされており、96kHz32Bitで全て録音されています。ソフトシンセ、生ピアノ録音も全て96kHzで行われており、各トラックは40kHz以上の成分は含みません。
しかしながら、(DAW等で作業した事がある方なら体験あるかもしれませんが)96kHz 32Bitでミックスしているものを、そのまま96kHz 32BitのWAVに録音し、再生した場合、マルチトラックで再生していた時に比べ、明らかに情報が欠如しているのが分かります。
ミキシングコンソールや、ミックスバッファを使用して、多チャンネル出力ミックスをした場合は尚更で、多くのDAから出た情報が更にコンソールで混ざり合って倍音を作り出しているのが、元の96kHz 32Bitでは録音しきれません。
なるべく、コンソールを聞いている時のままの状態でマスターを作りたかったので、マスターレコーダーにKORG MR2000を選びました。
ミックス時も、ほぼ、プラグインは使用せず、アナログEQ、アナログコンプ、アナログコーラス、レキシコンデジタルリバーブ等を使用してミックスしていますので、デジタルでの処理はほぼありません。
マスタリングも、DSDIFFで持ち込み、ピラミックスで再生、アナログEQ、アナログコンプ等を経て、別のピラミックスに録音されたものを再度DSD化しています。
マスタリングエンジニアのキムケンさんからも、「この作品はDSDに合うね」と感想を頂きました。
是非、牛尾さん、山田監督が伝えたかった事を、スタジオで私達が聞いているそのままのクオリティの音でお楽しみいただければと思います。

映画館で聞こえるサウンドトラックは、DSD音源と同時にサラウンドでのミックスをしてありますが、映画の音声の都合上48kHz24Bitを使用しています。がしかし、映像と一緒にサラウンドで右へ左へ、前へ後ろへと前後の情報が加わります。今回は少女達の足音等を効果音担当の倉橋裕宗さんより頂き、それを音楽の一部として加工、音楽としての効果音、効果としての効果音もシームレスになっている所等は、少女達の気持ちをうまく表現出来たかと思います。
是非映画館でもご覧下さい。

北城浩志
映画『リズと青い鳥』オリジナルサウンドトラック「girls,dance,staircase」 M01~M38担当

『リズと青い鳥』コラボレーションイヤホン予約受付中!