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奇跡のポップ・ヴァイオリニスト 式町水晶 待望のメジャー・デビュー!

2018/04/11
生まれながらの障害で中学生までは車椅子生活を余儀なくされたが、それに屈せず、指や体を鍛えるために血のにじむような訓練を続け、たくさんのステージをこなすポップ・ヴァイオリニストとして成長した式町水晶(しきまち・みずき)の待望のメジャーデビュー・アルバムが遂に登場。
師との出会いから、絶対的な音感・リズム感を獲得し、作編曲の才能も開花させた。アルバムには、彼が12歳の時に医療刑務所の慰問演奏のために作曲した「孤独の戦士」ほか、メロウ・ポップな作品から、フィドル風の軽やかで陽気な曲まで、人気のオリジナル曲を収録。またこの曲を弾くために6年間の努力を重ねた、超難易度曲「リベルタンゴ」は必聴の1曲!



『孤独の戦士』/式町水晶



演奏:式町水晶(ヴァイオリン) ゲスト:中西俊博(ヴァイオリン)
A.Pf&鍵盤ハーモニカ:Keiko、A.Gt&E.Gt.:ファルコン、B.:大野弘毅、Perc.:渡辺庸介



◆式町水晶 スペシャル・メールインタヴュー

――アルバム『孤独の戦士』リリースおめでとうございます。まず、このアルバムを制作するにあたってのコンセプトや方向性をお教えください。

式町水晶 このアルバムは、僕の今までの思い出の曲や作曲した曲を一人でも多くの方に聴いて頂きたい、という思いと、僕を支えてくださっている方々への感謝の気持ちを伝えたいという思いで作りました。

――今作には、ご自身の作曲によるオリジナル曲が多く収録されておりますが作曲はいつ頃からはじめられましたか?また、作曲について誰かに師事などされましたか?

式町水晶 本格的に作曲を始めたのは10歳の時です。独学で作曲しています。

――今作にはカバー曲も収録されていますが、選曲はどのようにしてされたのですか?

式町水晶 幼い頃からヴァイオリンをやってきた中で、僕がヴァイオリンを続けるための大きなモチベーションとなった曲たちを選びました!

――今作には、様々な時代やスタイル、ジャンルの音楽からの影響が感じられますがご自身が最も影響を受けた作品やアーティストなどをお教えください。

式町水晶 影響を受けたアーティスト・・・ヴァイオリニスト中西俊博さん影響を受けた作品・・・中西俊博さん「ヴァイオリンのくれた時間」他、中西俊博さんのCD全般

――ゲストに中西俊博さんを迎えられていますが、共演してみてのご感想をお教えください。

式町水晶 本当に心から喜びがあふれてきました!とても緊張しました。

――今後の活動の予定などございましたらお知らせください。

4月11日発売 メジャーデビューアルバム「孤独の戦士」
4月14日 メジャーデビューアルバム発売記念コンサート 式町水晶「孤独の戦士」 @ニッショーホール

――最後に、e-onkyo musicのユーザーの皆様にコメントをお願いします。

式町水晶 今回のアルバム「孤独の戦士」には、たくさんのジャンルの曲が入っていますので、 是非是非、聴いて頂けたらとっても嬉しいです。よろしくお願いします。

――貴重なお話、大変ありがとうございました。



【式町水晶による楽曲解説】
1.孤独の戦士(式町水晶 作曲)
僕が12歳の時に作曲した曲です。小学校6年生の頃、僕は学校で様々ないじめにあっていて精神的にも落ち込んでいました。その時期に、医療刑務所に慰問演奏をさせて頂く機会があり、その際に受刑者の方々に今の僕が何かできることはないかと思って作ったのが、この「孤独の戦士」です。この曲は当時、色々な事があって追い込まれていた僕自身を励ます曲でもありました。「孤独の戦士」とは僕の分身のような曲なのです。

2.リベルタンゴ
タンゴの名手アストル・ピアソラが作曲した「リベルタンゴ」。僕が小さい頃に出会い、そしてその当時最も憧れた曲です。この曲を弾くために、僕は手の麻痺を必ず克服しようと決心したのです。それから6年間。その気持ちは今も忘れていません。超難易度曲と言われる「リベルタンゴ」ですが、それに負けず、途中のアドリブも超気合いを込めて弾いていますので、是非注目して聴いて頂けたら嬉しいです。

3. メモリー・オブ・モーメント(式町水晶 作曲)
僕が高校生の時に、学校の体育館でこっそり作った作品です。お菓子をイメージして作ったこの曲は、メロディーが第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンで構成されていて、僕の作品の中で、第2ヴァイオリンが存在する曲はこの曲が初めてです。しかも今回、第2ヴァイオリンを、心から尊敬する師匠の中西先生に弾いて頂けることになり、夢にも思っていなかったことで本当に嬉しく幸せです。

4. オリビア・ルイーズ(式町水晶 作曲)
この曲は、ロマンチックな恋物語を想像して作りました。不器用な一人の戦士と素敵なお姫様の出会いと恋物語を曲の中に込めてみました。もし僕が将来結婚したら、この曲のように優しく包み込むような愛を感じるのではないかと思いながらピアノに向かい作りました。この曲を初めてコンサートで弾いたのは、高校生として舞台に立った最後のコンサートの時でした。

5. マインズ・モーション(式町水晶 作曲)
日本語でいうと「心の躍動!」。 この曲は18歳の時に、ダークなイメージの曲を作ってみたくて作曲しました。僕の心の中にある、いたずら心が満載の曲です。作曲したのはまぎれもなく僕自身なのに、リズムやビート感を出すのが本当に難しくて、毎回弾くのには苦戦しています。

6. ユラン・マグノリアズ・プリンセス(式町水晶 作曲)
日本語に訳すと「白木蓮のお姫様」というタイトルです。この曲は僕の恋心がギュッと詰まった作品です。そして今まで作曲した中で、最も完成するまでに時間がかかった曲です。花言葉である「気高さ」や「崇高」な感じを意識しつつ、楽しさとワクワク感を表現したいと思って作りました。僕はこの曲を書いている間ずっと、そして完成してからもこう思っています。「自分の好きになった人には、結ばれようが結ばれまいが最高に幸せでいて欲しい」と。

7. ロコマイカイ(式町水晶 作曲)
「ロコマイカイ」というこのタイトルの意味は、ハワイ語で「他人への思いやり、慈悲深い、美しい心を持った情け深い人」です。僕にその言葉の意味を教えて下さり、また温かく優しい心で僕を救ってくれた恩人に、心を込めて贈った曲です。ハワイのフラダンスをイメージしながらこの曲を作りました。温かな気持ちが皆様にも伝わったら嬉しいです。

8. アメリカン・ウェイク
アイリッシュ・ダンスの名曲で、僕がアイリッシュ音楽にドハマりしたきっかけの曲です。リベルタンゴに次ぎ、幼少期からの憧れの曲でもあります。コンサートのアンコールでも演奏することがかなり多いのですが、本当に難しい曲で毎回汗をかきまくって弾いております。練習の時もいつも悪戦苦闘していますが、この曲、僕はメチャクチャ大好きです。

9. ホワイト・ローズ(式町水晶 作曲)
「ホワイト・ローズ」は、僕が10歳の時に作曲した曲で、本格的に作曲した最初の曲です。僕の恩師への感謝と尊敬の気持ちを込めて作りました。この曲は10年前の僕が作曲し、今回のアルバムのために現在の僕がアレンジを加えて再び弾いたわけですが、僕にとっては、小さな頃の自分と向き合うような、何ともいえない懐かしさと嬉しさが込み上げてくる曲でした。

10. 浜辺の歌
「浜辺の歌」は、大正時代に作られた日本を代表する歌で、僕の大好きな曲でもあります。成田爲三の作曲によるどこか温かく心地良いメロディーは、弾いていると僕自身もとっても癒されます。このアルバムでは、TSUNAMIヴァイオリンのソロで弾きました。小さい頃からこの「浜辺の歌」を演奏する機会をいただいていますが、21歳になった僕は、この曲に今までの感謝の心の全てを音色に込めて演奏しています。

*TSUNAMIヴァイオリン・・・・東日本大震災で発生した津波の流木からつくられたヴァイオリン。楽器として生まれ変わることで、東北の故郷の記憶や想い出を音色として語り継ぎ、記憶に深く残したいという、弦楽器製作者・中澤宗幸氏によって製作された。式町水晶は、このTSUINAMIヴァイオリンの公式演奏者としても活動している。

11. スマイル
「スマイル」はチャールズ・チャップリンの映画『モダン・タイム』のテーマ曲として有名な曲です。「スマイル」とは、まさに笑顔のこと。笑顔って本当にすごい力を持っていると僕は思います。だから僕自身この曲を弾く時は、自然に笑顔になってしまいます。本当に心温まる、そして癒される名曲「Smile」、この曲を聴いて下さる皆様一人一人が、今よりもさらにずっとずっと笑顔になれるように、心を込めて弾きました。


【式町水晶(しきまちみずき)プロフィール】
1996年北海道生まれ。21歳。
3歳の時に脳性麻痺(小脳低形成)と診断される。リハビリの一環として4歳からヴァイオリン教室に通い始める。5歳の時に網膜性変性症・眼球運動失調・視神経乳頭陥凹拡大(緑内障)が見つかる。6歳の時に世界的ヴァイオリン奏者、中澤きみ子氏に師事。プロを志す。音楽性の幅を広げるため、10歳からポップスをはじめ、幅広いフィールドで活躍中のヴァイオリニスト、中西俊博氏に師事。現在も研鑽をつみながら、コンサート活動と楽曲制作に取り組む。