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PUNK!PUNK!PUNK!

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2015/05/13 >
(P) TOKUMA JAPAN COMMUNICATIONS

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RADICAL REAL ROCK

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], HIGAGE[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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偶像破壊者

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], HIGAGE[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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POWER TO THE PUNKS

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], HIGAGE[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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GO AHEAD

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], HIGAGE[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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SOD OFF

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], HIGAGE[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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CELLARS

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], HIGAGE[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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宣戦布告

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], HIGAGE[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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ALL OR NOTHING

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], HIGAGE[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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DEAD MARCH

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], LOU[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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LOOPHOLE

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], LOU[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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THE WORLD IS YOURS

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], HIGAGE[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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WANDER

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], HIGAGE[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

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URBAN GUERRILLA

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THE STAR CLUB[アーティスト], HIKAGE[作詞], LOU[作曲], THE STAR CLUB[編曲]

◆オリジナル・アナログマスターからのリマスター音源となります。

ザ・スタークラブのメジャー第二弾にあたるこの『パンク! パンク! パンク!』こそは紛れもなく彼らの最高傑作であり、かつ日本のパンク史上5本の指に入る歴史的名作である。おそらくセックス・ピストルズ・タイプの初期パンク・スタイルで、このアルバム以上の作品は今後とも出現することはないはずだ。できるだけ大きな音量でこのアルバムを聴けば、それはすぐ了解できるはずである。
 本作が発売されたのは85年6月。前作『ハロー・ニュー・パンクス』からわずか8ヶ月後である。いくら前作が好セールスを記録し勢いに乗っていたからとはいっても、このリリース・ペースの早さは異常だ。それだけ彼らのなかで抑えきれない衝動が高まっていたのだろう。
 とはいっても、本作の制作状況は困難をきわめたようだ。レコーディングに入ってもアレンジはおろか曲さえもできていなかったという強行、というよりは無茶苦茶なスケジュール。おまけにレコーディング中にプロデューサーやスタッフ、メンバーも交えて大激論がおきて、作業を中断して長時間に渡り、パンクとは何なのかというディスカッションを繰り広げたという。つまり彼らにとってパンクとは思想であり精神のあり方なのである。プロデューサーは当時日本のパンク・シーンのオピニオン・リーダーだった評論家で、雑誌『DOLL』編集長の森脇美貴夫。彼は前作『ハロー・ニュー・パンクス』のプロデュースを手がけ、またスタークラブの唯一のライヴ盤『ホット&クール』は、『DOLL』の主宰していたインディ・レーベル「シティ・ロッカー」からのリリースだった。森脇はその後も何枚かスタークラブのプロデュースを手がけているが、音楽的な助力というより、精神論的なアドヴァイスが主だったと考えられる。詳しい状況は不明だが、そこでパンクの本質に関わるシビアな意見が真剣に交わされたことは想像に難くない。
 メンバー自身、あれほど過酷なレコーディングは後にも先にもなかったと述懐しているが、そういう状況下にもかかわらず、いや、だからこそというべきか、アルバム全編に、尋常でない緊張感が漂っている。楽曲自体もかなり速いテンポの演奏が多いが、ここを支配しているのは物理的速度というより、なにかに追い立てられるみたいな精神の速度である。制御を失ったレーシング・カーのような疾走は、生き急ぎ、死に急ぐかのごとき不吉なものを感じるのだ。アルバムの最後に、敗走する都市ゲリラの姿を歌った「アーバン・ゲリラ」が収められているのが象徴的である。
 『ハロー・ニュー・パンクス』のライナーでも書いたが、「メジャーに行ってスタークラブはダメになった」という批判を完璧に封じ込めるために、徳間ジャパン時代のスタークラブ(ヒカゲ)は本来持っているポップ性(考えてみれば「スタークラブ」というバンド名は、デビュー前のビートルズが出演していたハンブルグのクラブの名からとったものだ)を封印して、より過激に、よりヘヴィに、よりラウドに、よりハードに、よりノイジーに、なにより、よりパンクであることを選んだ。メジャーに行ってポップに、聴きやすくなるのがふつうなのに、彼らはまったく逆の道を進んだ。そこには一切の打算も妥協もない。それこそが彼らの意地と誠実の証であった。その気負いはある意味で(ヒカゲ自身が認めるように)自然体ではないが、しかし痛々しいほど切羽詰まっていて、美しい。とりわけ『パンク! パンク! パンク!』は、『ハロー・ニュー・パンクス』以上に荒々しいエナジーに満ちている。だからこのアルバムには、スタークラブの他のどの作品にもない孤高の美が感じられるのだ。
 曲調もそうだが、歌詞もまた直截なパワーに満ちている。文学的な気取りやもって回った言い回しなど微塵もなく、斬りつけるような生々しい言葉が深々と突き刺さってくる。「パワー・トゥ・ザ・パンクス」や「ゴー・アヘッド」など、一歩間違えば陳腐そのものの人生応援歌なのだが、そうした揶揄をギリギリでかわしているのは、ヒカゲの詩作の巧みさであり、バンド一体となった分厚くエネルギッシュなサウンドであり、なにより「孤立を恐れる」ことなく「絶望を恐れる」ことなく、前に前に突き進もうとする彼らの「気負い」である。健やかでまっすぐで、そしてリアルな表現としてこの『パンク! パンク! パンク!』は強力そのもののパンク・ロック・アルバムに仕上がっているのだ。
 名実ともに頂点をきわめたスタークラブだが、この年の秋、ドラムスのノー・ファン・ピッグが脱退し(代わりに加入したのはOXYDOLL、原爆オナニーズ、ザ・スターリン、The GOD、MASTURBATION、NICKEY & THE WARRIORSなどを歴任し、後にブランキー・ジェット・シティを結成した中村達也)、さらにビクター移籍後の86年にはベースのキョウジが脱退して、ひとつの時代は完全に終わりを告げた。これ以降彼らは本来の持ち味であるポップ性を前面に押し出し、おりしも訪れつつあったバンド・ブームにも乗って再生していく。もちろん以降現在まで彼らは一貫して誠実な活動を展開している。その勢いには依然陰りは見られない。だが、徳間ジャパンからのたった2枚のアルバムにこめられた寒気のするような重いリアリティと孤高の空気感は、それとはまったく別の次元でいまもって屹立しているように思えてならない。
 いつだったかヒカゲが私に、スタークラブの曲で何が一番好きなのか訊いてきたことがある。私は即座に「アーバン・ゲリラ」と答えた。ヒカゲは苦笑しながら「小野島さんも寂しい人なんですねぇ」と言ったのを覚えている。だがあとになって、ヒカゲ自身にとってもこの曲はフェイバリット・ナンバーのひとつだと人づてに聞いた。惨めに敗残し失意のどん底に漂う都市ゲリラの姿に聴き手はそれぞれ、さまざまな形での自己を投影する。この悲痛なまでにペシミスティックで絶望的なトーン。常にエネルギッシュに聴く者の心を鼓舞し続けるヒカゲがこの歌に仮託した自分自身とは、しょせん勝ち目のない戦いに自らを駆り立てていく、ドン・キホーテに似た滑稽な使命感なのかもしれない。無駄骨だとわかってはいる。だがそれでも、彼は前に前にと進まざるをえないのだ。

 このCDはオリジナル・アナログを忠実に復刻したものだが、シングル・カットされた「パワー・トゥ・ザ・パンクス」のB面に収録された「メイク・メリー」と「D.K.G.」はアルバム未収録だった。また、オリジナル・カセット版には「ラジカル・リアル・ロック」の別テイクが収められており、いずれもリミックスされ編集盤『ラジカル・リアル・ロック』に収録されている。

  小野島 大(このライナーノーツは1998年11月14日に書かれたものを加筆訂正したものである)

【PUNK!PUNK!PUNK!/THE STAR CLUB/ハイレゾ】