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2015/05/13 >
(P) TOKUMA JAPAN COMMUNICATIONS

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水銀

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], 遠藤みちろう[作曲], THE STALIN[編曲]

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2
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365

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], タム[作曲], THE STALIN[編曲]

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3
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泥棒

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], 遠藤みちろう[作曲], THE STALIN[編曲]

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天プラ

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], 遠藤みちろう[作曲], THE STALIN[編曲]

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Fifteen

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], タム[作曲], THE STALIN[編曲]

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ING,O!

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], 遠藤みちろう[作曲], THE STALIN[編曲]

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7
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Die In

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], タム[作曲], THE STALIN[編曲]

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8
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取消し自由

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], 晋太郎[作曲], THE STALIN[編曲]

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9
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GO GOスターリン

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], 晋太郎[作曲], THE STALIN[編曲]

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10
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Nothing

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], 遠藤みちろう[作曲], THE STALIN[編曲]

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11
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アザラシ

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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], タム[作曲], THE STALIN[編曲]

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12
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THE STALIN[アーティスト], 遠藤みちろう[作詞], タム[作曲], THE STALIN[編曲]

◆オリジナル・アナログマスターからのリマスター音源となります。

本作は1983年4月に徳間音楽工業(当時)内のクライマックス・レコードからリリースされたザ・スターリンのメジャー・セカンド・アルバム(通算3作目)である。本作はオリコン・チャート最高2位を記録し、スターリン史上最高のチャート・アクションを記録した。初回盤はピクチャー・レコードで、ジャケットを円形にくり抜き、盤面に描かれた丸尾末広の描いた鞍馬天狗(?)のイラストが見える特殊ジャケだった。
 クレジットには「作詞・作曲・編曲・演奏・ザ・スターリン」とあるのみだが、参加ミュージシャンは遠藤ミチロウ(vo)、タム(g)、杉山シンタロウ(b)という3人の正式メンバーに加え、じゃがたらの中村ていゆう(ds)と伝えられている。初代ドラマーのイヌイジュンが脱退(当時は”休業”と説明されていた)して以降、ツアー・メンバーとして小田平(ヒトシ)、中田ケイゴと代わり、ドラマーは一定しない状態だった。本作に先駆けてリリースされた12インチ・シングル『GO GO スターリン』(1983年2月)では中田ケイゴがプレイしている。本作に収録された「GO GO スターリン」は同シングル収録とは別テイクだ。また「NOTHING」と「水銀」は本作と同時発売されたシングルのAB面にそれぞれ収録されている。なおデッド・ケネディーズのヴォーカリスト、ジェロ・ビアフラのオファーで彼の編纂したコンピ盤に提供した「Chiken Farm Chiken」は、この時のレココーディング・セッション時の録音で、後にJUNがギターをダビングしたものだ。レコーディング・エンジニアは徳間のハウス・エンジニアと思われるが、クレジットがなく、詳細は不明。
 前作がアンダーグラウンド出身のラジカルなパンク・バンドとしては空前(もしかしたら絶後)のセールスをあげ、思想家・吉本隆明に絶賛される。スターリン/遠藤ミチロウは、ワイドショー的なキワモノ、「変態ロック・バンド」扱いから、今でいうサブカル界のトリックスターとして時代の寵児になりつつあった。そんな彼らの勢いを如実に感じることができるのが本作だ。
 諸説あるが、本作をザ・スターリンの最高傑作に挙げるファンは多い。私もその意見に同意したい。理由のひとつは、サウンド・クオリティの向上だ。レコーディング・エンジニアの問題、また彼ら自身のレコーディング経験の不足もあって『STOP JAP』のサウンドは聴きやすくはあったがキレイすぎて、ライヴでのザ・スターリンの混沌としたエネルギーや迫力が不足していたが、本作はそのあたりの課題を見事にクリアしている。音が太くなり、中低域のエネルギーが増した。前述の通りエンジニアは不明だが、メンバー自身の経験値の向上が大きかったのだろう。音楽的にはちょうど全盛期だったディスチャージやGBHなどのUKハードコアの影響でサウンドが分厚くなり、畳みかけるような演奏の迫力もスピード感も圧倒的に増し、音質の向上とあいまって、前作よりもはるかにヘヴィでストロングで性急で切羽詰まったパンク・ロック・アルバムとなっている。「天プラ」や「泥棒」を初めて聴いた時のインパクトは今思い起こしても凄かった。
 もうひとつは歌詞の問題。徹底的に言葉数を減らした極限までシンプルな歌詞になっている。意味性を解体しまくり、抽象性を目指したというより即物性を極めたらかえって抽象的になったような、極端に切り詰めた言葉の欠片がもの凄いスピードと密度で次々と投げつけられる。単純化した言葉が従前の日本のポップ・ミュージックの歌詞の湿った物語性を徹底的に排除して、筋道立ったというよりむしろ不条理と言いたいねじれまくった異様なインパクトの歌世界を作り出している。前作でレコ倫の介入(を受けたレコード会社の自主規制)により歌詞の大幅な修正を余儀なくされた苦い経験から、言葉が極端に簡潔になったという事情もあった。
 それまで1~2分の短い曲が畳み込まれ、最後は10分近い長尺の「虫」のヘヴィ・サイケデリックな情念の世界がめくるめく展開する。この路線は次作『FISH INN』に受け継がれる。ザ・スターリン~遠藤ミチロウは既にパンク後の次の展開を示唆していたのかもしれない。
 とはいえ、バンドの内部事情は既にガタガタだったようだ。アルバム発売の一ヶ月前の3月にタムと中田ケイゴがバンドを脱退、代わって、原爆オナニーズから引き抜かれる形で藤岡良次雄(g)と中村達也(ds)が参加し『虫』ツアーを敢行。中村はまだ高校生だった。遠藤、シンタロウ、藤岡、中村の4人でのライヴを収録したのが、2005年になって発掘されたライヴ盤『絶望大快楽 LIVE at 後楽園ホール'83』だ。
 しかしこのメンバーはわずか3ヶ月しか続かず、6月11日の明治学院大学でのライヴを最後に藤岡と中村が脱退。このままバンドは活動休止に入るが、遠藤は後に「『虫』ツアーの最中にスターリンは実質的に解散していた」と語っており、当時の雑誌記事には遠藤以外のメンバーが全員代わる見込みと記されている。9月17日の京都大学西部講堂でのライヴでは非常階段との合体ユニット「スター階段」として出演。遠藤、シンタロウ、復帰したイヌイジュン、遠藤の自閉体時代の仲間である尾形テルヤ(g)が出演するが、年末になってオリジナル・メンバーであり、優秀なソングライターでもあったシンタロウも脱退。ここに至って第一期のザ・スターリンは終了する。バンドは存続するものの、遠藤以外のメンバーは落ち着かず、遠藤のワンマン・バンド化が進んだザ・スターリンは大きく音楽的方向性を変えていくことになる。まとまりのあるタイトなパンク・ロック・バンドとしてのザ・スターリンは、実質的に『虫』がラスト・アルバムだったということだろう。
なお本作は2003年に一度デジタル・リマスタリングされているが、本盤は2015年最新リマスターが施される予定だ。このスリリングな音源がどんな風にブラッシュアップされるのか。本稿執筆時点では未聴だが、個人的にも非常に楽しみにしている。

2015年3月15日 Dai Onojima

【虫/THE STALIN/ハイレゾ】