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Red Ladders and the Blue Planet

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Kyoko Satoh and her little Orchestra[アーティスト], Kyoko Satoh[作曲]

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Magic Scope

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Kyoko Satoh and her little Orchestra[アーティスト], Kyoko Satoh[作曲]

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Toy Box Blues

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Kyoko Satoh and her little Orchestra[アーティスト], Kyoko Satoh[作曲]

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...And I Listen to the Ocean Blue

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Kyoko Satoh and her little Orchestra[アーティスト], Kyoko Satoh[作曲]

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Just Friends

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Kyoko Satoh and her little Orchestra[アーティスト], Kyoko Satoh[作曲]

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A Rabbit on the Moon

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Kyoko Satoh and her little Orchestra[アーティスト], Kyoko Satoh[作曲]

ライナーノーツ by 大谷能生

このアルバムは、新世代のジャズ・ミュージシャンたちの動きとシンクロしながら、自身の可能性を「作・編曲」に求めた意欲作である。

ソリストのアドリブ・スタイルの変遷を、ながらく歴史の縦軸に置いてきたジャズ・ミュージックにおいて、作・編曲、特に編曲という作業は正当に評価されることの少ない、「その他」扱いされることが多かったジャンルだった。

「ジャズの本質」をプレイヤーの即興能力に置くならば、あらかじめ演奏することを決めておく「アレンジ」というものの価値は切り下げられざるを得ず、実際、モダン・ジャズの大隆盛時代だった50年代後半から60年代後半にかけて、ジャズは他のポピュラー・ミュージックと差異を強調するために、スコアにまったくたよらない表現の拡張を推し進めることに熱中した。

急進的な時代にあって、それはひとつのはっきりとした価値であった。しかし、なんの楽譜も使わない演奏という選択も、それ自体でひとつのアレンジである。どんな編成で、誰と何を、誰に向けて演奏するのか、ということを決めることから「編曲」という作業ははじまっており、また、どれだけ細かい譜面の用意された曲であっても、ジャズにおいてはそこに必ず現場におけるプレイヤーの自由が写しこまれている。

20世紀最大の編曲家のひとりであるギル・エヴァンスは、自身のアルバム『Into the Hot』を、セシル・テイラーとジョン・キャリシのサウンドでリリースした。この選択もまたアレンジのひとつだ。

ソロとアンサンブル、和声と旋律、エゴと協調、均整と破格の重さのあいだを自由に行き来しながら音楽を奏でることのできるビッグバンド・スタイルのジャズは、アメリカ音楽が生んだ最大の発明品だと思うが、佐藤恭子は11人編成の「リトル・オーケストラ」というスタイルでもって、このフィールドにあらたな収穫を付け加えようと試みている。

ブラス3、リード3、4リズムとコンダクター(兼サックス)という編成は、古くはコットン・クラブにはじめて登場した時のエリントン楽団とほぼ同じである。これはストックアレンジ用の、いわゆる「九ピース譜」をリアライズ出来る、もっとも小さなビッグバンド編成のオーケストラだと言えよう。しかし、彼女のアレンジは、楽器を束として鳴らすに当たっての指向が、クラブやボールルームで客をストンプさせてきた楽団とは基本的な部分で大きく異なっている。

フレッチャー・ヘンダーソンからベニーグッドマン楽団に繋がり、その後の多くのビッグバンド・サウンドのアレンジの基本となっている「ブラスとリード・セクションの対立および合奏」という発想は、彼女のリトル・オーケストラのなかには殆ど見られない。

ジミー・ランスフォード楽団の見事なソリの応酬によるグルーヴは唯一無比のものだが、佐藤恭子は、分厚く塗られた油絵具による重たい手触りよりは、ひと刷毛音が重ねられるごとにその色合いが微妙に変化してゆく、ほとんど水彩画的なありかたでもってこのオーケストラのサウンドを構築しているよ。

このバンドにはリードとサブ、第一と第二奏者の区分が存在せず、セクションという発想自体がほぼ見られない。各プレイヤーがそれぞれ(リズム隊も含め)取替のきかない独自の色彩と質感を持った絵筆として、彼女のパレットに集められているのである。

彼女は好きな作曲家にアーロン・コープランドとストラヴィンスキーの名前を上げているが、たとえば「兵士の物語」における、ひとつの楽器をそのままオケの一パートとして響かせる手法は、リズム・セクションのそれぞれも含め、一つの色彩・一つの独立したラインとして紡いでゆくこのオーケストラのあり方と共通するところがあるだろう。

大谷能生

personal: 佐々木史郎、石川広行、田沼慶紀(tp, flh) 和田充弘、駒野逸美(tb) 土井徳浩(cl, as,ss) 吉本章紘(ts, fl, cl)
鈴木圭、竹村直哉(bs, b-cl, fl, alt-fl) 寺屋ナオ(g) 佐藤浩一(p) 安田幸司(b) 則武諒(ds) 佐藤恭子(cond,sax,voice)

【Momentary/Kyoko Satoh and her little Orchestra/ハイレゾ】