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追悼オスカー・ピーターソン

e-onkyoブログ読者のみなさん こんにちは。e-onkyo music担当の黒沢です。
既にご存知の方もいらっしゃるかと思います。去る12月23日夜、ジャズ界の巨匠オスカー・ピーターソン(享年82)がトロント郊外のミササガ市の自宅で腎不全のため他界されました。 ジャズ・ピアノ界における最後のレジェンドであり、地元カナダの国民的スターであるオスカー・ピーターソン。1999年には高松宮殿下記念世界文化賞の第11回【音楽部門】を受賞するなど、その功績は日本でも非常に高い尊敬の念を持って称えられた人物でした。 21世紀になり数々の名プレイヤーが亡くなるなか、遂に偉大な巨木までもが倒れてしまった感じがしますが、彼が残した数々の名演奏はこれからも愛聴されることでしょう。主な作品をピックアップしています。



オスカー・ピーターソン


1925年8月25日、カナダのモントリオール生まれのジャズ・ピアニスト。“鍵盤の皇帝”の異名をとる屈指の技巧派であり、強烈にスウィングする演奏スタイルで聴衆を魅了し続けました。1949年にカナダ出張中だったジャズ・レーベル“ヴァーヴ”のプロデューサー、ノーマン・グランツがラジオでその演奏に感銘を受けたことが切っ掛けとなり、その年に“カーネギー・ホール”でアメリカ・デビュー。いきなりの大成功を収めました。
以来、半世紀以上にわたりジャズの第一線で活躍を続け、“ザ・トリオ”と呼ばれた黄金のピアノ・トリオ時代の作品「ザ・トリオ〜Live from Chicago」「ナイト・トレイン」「プリーズ・リクエスト」をはじめとして、多くの代表作を残しています。
ウィーン生まれの銘器、ベーゼンドルファーを弾くジャズ・ピアニストとしても有名です。

■ザ・トリオ〜Live from Chicago
ザ・トリオ〜Live from Chicago 1963年、シカゴでのライブ録音。数ある彼のピアノ・トリオ作品の中でもベストに選ぶ人が多いアルバムです。レイ・ブラウン(b)、エド・シグペン(ds)という最高の2人と組んだこのトリオは1959年から65年まで続きましたが、息の合ったインタープレイと、これぞジャズ!という喜びが詰まっています。軽やかにスイングし、滑らかに転がるオスカーのピアノに感服の一枚。さらにフランク・シナトラの名唱で著名なバラード「In The Wee Small Hours Of The Morning」ではピアノのロマンチックな一面も見せながらジャズの美的側面もたっぷりと聴かせます。

まとめて試聴



■ナイト・トレイン
ナイト・トレイン 1962年録音。オスカーのブルース・フィーリングが溢れんばかりに詰め込まれた大人気作であり、ベストセラー盤です。バディ・モロウ楽団の演奏で大ヒットした表題曲「Night Train」に始まり「C-Jam Blues」「Georgia On My Mind」と次々に人気曲で聴くものを引き込みます。また、人種差別に敏感で、それに強く反対してきたオスカーの精神を表しているとも言える自作曲「Hymn To Freedom」も欠かせない1曲。

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■プリーズ・リクエスト
プリーズ・リクエスト 1964年録音。ヴァーヴでの最後の録音となった本作は、日本で爆発的人気を得た名盤。いまだに売れ続けているというこの超ロングセラーの理由は、皆が知っているジャズとポップスの有名曲を取り上げている点と、長くても5分ちょっとという演奏のコンパクトさの中に起承転結もしっかりあって、聴くものを飽きさせないバラエティに富んだ内容になっている点でしょう。ジャズ入門編に最適と言われるほど聴きやすいのも魅力のひとつ。

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■デューク・エリントン・ソングブック
デューク・エリントン・ソングブック 1958年録音。作曲家に絞って選曲しているソングブック・シリーズとしては、この他に「ハロルド・アーレン・ソングブック」や「ジョージ・ガーシュウィン・ソングブック」などがありますが、中でもデューク・エリントンはオスカーが好んで演奏した作曲家のひとり。「A列車で行こう」ももちろん演ってます。

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■トラックス
トラックス 1970年録音、オスカー・ピーターソンのソロ・ピアノ通算2作目にあたるアルバム。録音状態も非常に良いので、細かなタッチの強弱もクリアに聴こえてきます。その超絶テクニックもさることながら、ソロ・ピアノの聴き所でもある、ダイナミック・レンジの広い演奏、流麗な展開、芳醇なハーモニーを存分に楽しめる内容。個人的にはサド・ジョーンズの名曲「A Child Is Born」、カウント・ベイシー・オーケストラの十八番「Ja Da」が入った選曲が嬉しいところです。

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■ウィーンの夜
ウィーンの夜 2003年録音。ウイーンにて行われたベーゼンドルファーの創立175周年を記念したコンサートを収録したものです。メンバーはこれまでご紹介したトリオとは当然違うのですが、注目のギタリスト、ウルフ・ワケーニウスのギターが勢いがあって素晴らしい。ナット・キング・コールから多大な感化を受けていたオスカーは1951年以降から度々ギタリストをトリオに加えましたが、ジョー・パス、あるいはバーニー・ケッセルを加えてのレコーディングも多く残しています。5曲目「Requiem」も重要な作品ですが、このアルバムの最大の聴き所はやはりアンコールで演奏した「Hymn To Freedom」。人種差別の無い世界への祈りを込めた、力強い演奏で締めくくっています。

まとめて試聴



世界中の人々に喜びと希望を与え続けて旅立った、オスカー・ピーターソン。
彼に真の安らぎがもたらされますように。ご冥福をお祈り申し上げます。



07/12/28

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コメント

とってもすきでした。
20年以上前に、仙台でのコンサートは、感動のしっぱなしだったのを、忘れることはできません。
ギターの名手ジョーパスさんも一緒でした。
オスカーさん ありがとう!
スゥイングするピアニストといえば、もうオスカーさん
しかおもいうかばなかったのに、残念でなりません。
ほんとうにすきでした。これからもきくことだろう 
あなたの名演奏を!心より追悼もうしあげます。
本当に、ありがとうございました。

投稿者 菊地 隆 : 2008年02月07日 04:18

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