≪ 魂を揺さぶるサザンソウル「STAX」レーベル特集♪ | 身近なところでクラシック ≫
ショパンの秋
みなさん今日は。e-onkyo music 担当の黒沢です。
いつの間にやら季節はすっかり夏を通り越して、寝苦しい夜ともおさらばですね。心地よい夜風を部屋に入れつつ、ゆっくりと音楽を楽しめる、そんな季節になってきました。しばらくご無沙汰している間にもe-onkyo musicには新しいコンテンツが続々入荷、例えばイタリア映画のサウンドトラックでは、エンニオ・モリコーネやニーノ・ロータといった、映画音楽界の巨匠の作品が大量に入荷しています。“ニュー・シネマ・パラダイス”や“ゴッド・ファーザー”だけではない、彼らの作品の幅広い魅力を感じていただけるでしょう。
もちろん新譜もコンスタントに入荷しています。今回は、そんな数ある新譜のなかから、今週発売の2005年ショパン・コンクールの覇者ラファウ・ブレハッチ待望のデビュー・アルバムをご紹介しながら、5年に一度だけ開催されるショパン・コンクールと過去の受賞者のアルバムもご紹介したいと思います。秋の夜長に、世界最高のピアノの音で寛ぐのはいかがでしょうか?
ショパン・コンクールとは
ポーランドの生んだ大作曲家、ピアニストのフレデリック・ショパンを記念して1927年に第1回が開催された、世界で最も難しいと言われるピアノ・コンクールです。ショパンの故郷であるポーランド、ワルシャワで5年に1度だけ、ショパンの命日の10月17日の前後3週間にわたって開催され、課題曲はショパンのみ。生涯にわたってピアノ曲を作曲し続けたショパンにちなんだコンクールならではですが、ピアニストであればショパンの曲は必ず期待されるといわれるだけに、その中でベストを勝ち取るのは相当難しいことです。ピアノ・ファンであれば、ワールド・カップよりも熱いショパン・コンクール。次回開催は2010年ですが、さて、どんなニュー・スターが飛び出すでしょうか。
●ラファウ・ブレハッチ/ショパン:前奏曲集
2005年のショパン・コンクールの覇者、ラファウ・ブレハッチ待望のデビュー作品です。審査委員長をして、「第1次審査の時点で既に優勝候補だった」と言わしめた技術、そして何よりもショパンの楽曲への正しいアプローチにおいて、審査員から圧倒的な支持を受けての優勝は、そのほかにマズルカ賞、ポロネーズ賞、コンチェルト賞、ソナタ賞の副賞全てを受賞するという快挙のおまけつき。さりげなく凄い、完全覇者がついに出現しました。ショパンの音楽を驚くべき自然さで表現する彼のピアノは、ラインのコントロール、フレーズの崇高さといった点でも特別なものを感じさせます。ショパンの再来とも騒がれる超大型新人、納得の仕上がりです。
●ユンディ・リ/ショパン・リサイタル〜ユンディ・リ・デビュー
2000年の覇者ユンディ・リのデビュー作品がこちら。第1回開催から80年も経過したショパン・コンクールの歴史上、初めて第1位を獲得した中国人ピアニストです。本作は彼がコンクールで実際に演奏した曲を多く収録しており、高度な技巧と美しい旋律に溢れたショパンの名曲を、コンクール当日さながらに楽しむことが出来ます。2000年のコンクールは、マルタ・アルゲリッチが20年ぶりに審査員に復帰、そして15年間優勝者が出なかったショパン・コンクールに優勝者が出て、さらに初の中国人優勝者であったことなど、記憶に残るコンクールでもありました。
●クリスチャン・ツインマーマン/4つのバラ−ド/ツィマ−マン,ショパン名演集
1975年に史上最年少(18歳)で優勝したツィマーマン。その後のキャリアも着実に積み重ねています。カラヤン、バーンスタインをはじめ、世界の名立たる名指揮者との共演も数多くこなしており、日本では2004年に小澤征爾と共演したラフマニノフのピアノ協奏曲1、2番が非常に評判をとっています。1988年リリースの本作でも、その卓越した技術をもって、楽曲の詩的でファンタジックな側面を見事にとらえています。
●マルタ・アルゲリッチ/ショパン:24の前奏曲、ピアノ・ソナタ第2番
1965年の覇者マルタ・アルゲリッチ。現在、世界最高の評価を受けているピアニストの1人で、ショパン・コンクールの審査員も務めています。ライヴでも録音でもテンポを早めに、かつ情熱的に演奏するスタイルは本作でも窺い知ることが出来ますが、激情のなかにあっても伝統はしっかりと押さえ、かつ抜群のリズム感に支えられた演奏は完成度の非常に高いものです。2002年リリース。
●マウリツィオ・ポリーニ/ショパン:ピアノ・ソナタ第2番、3番
1960年、18歳で優勝したマウリツィオ・ポリーニは、ときに「完璧すぎる」「機械的」などの批判を受けてしまうことがあるほどに技巧面で最高峰に達しているピアニスト。しかしながら、それは彼の硬質なタッチに加え、決して感情におぼれず深く計算されたピアニズムに徹していることの裏づけでもあり、完成度の高い芸術を常に創造していることを証明しています。
07/10/05
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