≪ 今どき女性ジャズ・ヴォーカルのススメ | ジャズの過去〜現在〜そして未来 ≫
デュオの美学
ご機嫌いかがでしょうか?e-onkyo music 担当の黒沢です。
今年もいよいよ梅雨入りですね。外出が億劫になりがちなこんな季節にこそ、窓越しに五月雨をながめつつ、淹れたてのコーヒーと音楽で、ユックリと過ごすのも悪くないなぁ、などとキザな事を考えている今日この頃です。さて今回は、そんな静かで穏やかな雰囲気にピッタリの、デュオ(演奏者は2人だけ)の作品をピックアップしました。デュオという形態は、バンド形式で演奏するよりもより演奏者の呼吸が重要になり、なかなか演奏としてまとめるのは難しいものです。そこで、ここでは百戦錬磨のツワモノの作品からピックアップ。お互いの間合いを計りつつ、絶妙なやりとりが繰り広げられる、まさに匠の域に達したものばかりです。楽器2つのみというシンプルさも落ち着いた雰囲気を醸し出し、雨の長夜の静けさとベスト・マッチではないでしょうか?
●チック・コリア & ベラ・フレック:The Enchantment
こちらはご存知チック・コリアの最新作。数々のトップ・ミュージシャンとデュオで共演した経験を持つチックが、ブルーグラス界出身の技巧派バンジョー奏者、ベラ・フレックと楽しくエキゾチックなプレイを聴かせてくれます。ジャズとブルーグラスという、なかなか異色な組み合わせに一瞬とまどいますが、聴き終わる頃には爽やかな気分になれること請け合いですよ。
●チャーリー・ヘイデン & ハンク・ジョーンズ:Steal Away: Spirituals, Hymns And Folk Songs
チャーリー・ヘイデン(ベース)とハンク・ジョーンズ(ピアノ)という名手2人が、例えば日本の「赤とんぼ」のようなアメリカのトラディショナル・ソングをゆっくりと、情緒豊かに聴かせてくれます。これらの曲は、もちろんアメリカの歴史的・社会的な側面を窺わせるものであると同時に、希望と絶望、闘争と平和などが交錯した、その時代を生きた人々に密着したものでもあります。その奥行きがまた、聴くものを惹きつけ、魅了する点でもあるでしょう。
●ハリー・コニック Jr. & ブランフォード・マルサリス:Occasion
ハリー・コニック, Jr.といえば、音楽から映画までまたにかけて活躍する超人気エンタテイナー。ニューオリンズ出身だけあって、そのピアノ・スタイルはモダンな中にも郷里の香りが感じられる独特なものです。一方、ブランフォード・マルサリスもニューオリンズ出身。兄のウィントン・マルサリスとともにジャズ一家に育った本格派であり、クラシックからジャズまで幅広くこなせる技術を兼ね備えた第一級サックス奏者です。同郷ということもあって、このアルバムではふたりの間の親密な雰囲気が感じられ、お互いの呼吸を計りながら楽しげにやり取りする様が目に浮かぶようです。
●ハービー・ハンコック & ウェイン・ショーター:1+1
1960年代初頭、マイルス・デイヴィス・カルテットの黄金期を支えた逸材ハービー・ハンコックと天才ウェイン・ショーター。現代ジャズのハーモニーやリズムの複雑化や深層化を語る上でこのカルテットは非常に重要だといえますが、そこでブレーン的な役割を果たしたのがこの二人です。このアルバムでは、既にジャズ界のヴァーチュオーゾとなった彼等が、持ちうる限りのアイデアを載せたパレットを手に、真っ白なキャンバスに向かっています。これこそデュオの美しさの極致といえる内容です。
ニッポン代表はこちら
●ゴンチチ:Online Limited I
デュオの日本代表は、ゴンチチ。先行配信中の「放課後の音楽室」に加え、6月15日から全曲配信が始まる、新譜「Online Limited I」は、全曲ふたりのギター2本だけで収録された(一部若干のアレンジパートがありますが)、心温まる、まさにゴンチチの世界。30年余りもデュオで活動しているのですから、呼吸はピッタリです。これがいわゆる「地球一番快適音楽」なのです。ソロ・アルバムも15日から配信開始、要チェックですよ!ライヴ・チケットのプレゼントも実施中です。詳細は特集ページへどうぞ。
ゴンチチ特集ページはこちら
07/06/12
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