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ボサ・ノヴァとジャズ

ブログ読者の皆さんこんにちは、e-onkyo music 担当の黒沢です。先日の日曜日は気温が30℃、いよいよ暑い季節が近づいてきましたね。今週は、そんな暑い季節にピッタリの音楽、ボサ・ノヴァなんていかがでしょうか?ブラジル発、サンバのリズムが心地よくグルーヴして、暑さを一時忘れさせてくれるかのようです。また、その魅力は言葉にも隠れているのです。ポルトガル語で歌われるボサ・ノヴァで頻繁に使われる単語、「サウダージ(Saudade)」。郷愁、憧憬、思慕、切なさなど、様々な意味を持つこの言葉は、日本人で言えば「侘び寂び」でしょうか。簡単には説明できない言葉とされ、歌詞や題名によく使われていますが、彼らの「サウダージ」にかける想いはとても美しいものがあると感じます。ブラジルの人々のそういった精神が共感を呼ぶことも、世界中でボサ・ノヴァが愛される理由の一つではないかと思います。今回は、ボサ・ノヴァの大家アントニオ・カルロス・ジョビンのオリジナル曲を取り上げ、その中でもジャズでよく取り上げられる代表曲を、ジャズ・アレンジで演奏したものもセレクト。ジャズボサと言われる場合もありますね。ジャズマンが受け取ったサウダージは、果たしてどのように解釈され、演奏されているのでしょうか?


まずはジョビンのアルバムから


アントニオ・カルロス・ジョビン:The Composer Of アントニオ・カルロス・ジョビン:The Composer Of "Desafinado", Plays

The Girl From Ipanema
1962年、当時リオデジャネイロのイパネマ海岸のバーにたむろしていたジョビンが、そこに出入りしていた美少女にインスパイアされて書いたといわれます。海岸を歩き去る少女への届かぬ想いを物悲しく歌ったその歌詞は、詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスが書いたものです。ボサ・ノヴァでは知らない人のいない有名曲ですね。かつてのバーは「ガロータ・ヂ・イパネマ」と改称され、現在でも営業しているということです。
Chega De Saudade
ときに最初のボサ・ノヴァの曲と捉えられることもあるこの曲も、ジョビン/モライスのコンビで書かれた曲です。"No More Blues"と英訳されることもありますが、サウダージという言葉が、今は去りし恋人への切ない想いや、その言葉が含む独特の色合いを楽曲に与え、ただ恋心を歌うだけではない深みを加えています。
How Insensitive
こちらもジョビン/モライスのコンビが作った名曲。ジャズ・ミュージシャンも実に多くよく取り上げています。シンプルでスムーズなメロディーラインに、色彩豊かなハーモニーが添えられているのも、ジャズ・ミュージシャンに受けているところでしょう。非常に美しい1曲です。"How Insensitive(なんて無神経)"だったのだろうか、と恋人との別れ際の自分を歌ったものです。


ジャズボサはこちら


スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト:Getz/Gilbertoスタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト:Getz/Gilberto

The Girl From Ipanema
これはもうマスト・アイテムです。早熟のビバップ・ミュージシャン、スタン・ゲッツがボサ・ノヴァといったらこの人、というジョアン・ジルベルトを迎えたセッティング。この曲を一躍有名にした録音でもあります。


ジョー・ヘンダーソン:ダブル・レインボウ〜ジョビンに捧ぐジョー・ヘンダーソン:ダブル・レインボウ〜ジョビンに捧ぐ

Chega De Saudade(No More Blues)
60年代初頭から、ブルー・ノートに録音を残し、真のハード・バッパーとして尊敬を集めたジョー・ヘンダーソン。彼の熟練の演奏技術が、楽曲に対する理解を音として確実に表現することを可能にしています。ジャズマンが解釈すると、サウダージはこうなります。


ダイアナ・クラール:フロム・ディス・モーメント・オンダイアナ・クラール:フロム・ディス・モーメント・オン

Chega De Saudade(No More Blues)
今や、押しも押されもせぬジャズ・ボーカリスト。ゴージャスなビッグ・バンドがバックを支え、彩り豊かなこの曲に、さらに色を重ねていきます。正直言ってカッコ良いです!


まさにボサ・ノヴァなアルバムはコチラ!


ジョビンの楽曲をはじめ、ボサ・ノヴァの名曲を世界中で演奏してきたジョアン・ジルベルト。ジョビンと並んで重要なアーティストです。強迫に親指で「ボン、ボン」とベース音を刻みながら、その他の指でコードを爪弾くボサ・ノヴァのギタースタイルはサンバに影響を受けたものですが、そのスタイルを確立したのは他ならぬジョアン・ジルベルトなのです。ギターを欠いたボサ・ノヴァが考えられないことを考えれば、ジョアン・ジルベルトが現在のボサ・ノヴァを作ったと言っても過言ではないでしょう。


ジョアン・ジルベルト:三月の水ジョアン・ジルベルト:三月の水

まとめて試聴



ジョアン・ジルベルト:ジョアン 声とギタージョアン・ジルベルト:ジョアン 声とギター

まとめて試聴



07/05/29

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コメント

 ボサノバ・・・1970年代かな? 一世を風靡しました。日本でも、数多くの歌い手たちが日本流にアレンジされたボサノバ調べの唄を歌いました。今では懐かしい思い出となりました。
 私にとっても、”イパネマの娘”は思い入れの曲です。

投稿者 服部正廣 : 2007年06月02日 09:30

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