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【JAZZ TODAY】 父が聞かせてくれた「ティー・フォー・トゥー」島田歌穂
JAZZファンに人気のフリーペーパー「JAZZ TODAY」。このたびJAZZ TODAY誌とオンキヨーのコラボレーションで東京八重洲にあるオンキヨー試聴室「マリンシアター」にゲストをお招きし最高のホームシアターセットですきなジャズを聴いてもらい一筆したためていただきました。
今回のゲストはミュージカル俳優の島田歌穂さんです。
島田歌穂xマリンシアター
オンキヨーのAV試聴室「マリンシアター」に足を踏み入れるなり、「あら?、ここは、主人を連れて来たかったわ?」と第一声を発した島田歌穂さん。ジャズ・ピアニストのご主人、島健さんは重度のオーディオ・ヴィジュアル・マニアとか。祖母が映画、音楽、演劇大好きのモガ、祖父がバイオリニスト、母親が元タカラジェンヌのジャズ歌手、父親がジャズ・ピアニスト。生まれながらにして音楽と芸能に囲まれて育った島田さん。生まれる前からジャズと出会っていた彼女の思い出の曲はドリス・デイの「ティー・フォー・トゥー」。さて、この曲とどう出会ったのかを語っていただいた。
島田歌穂Xジャズ
子役でデビューしてからずーっとドラマのお仕事をしておりましたが、17 才の時にアイドル歌手をやりませんかというお話を頂いたんです。前の年には松田聖子さんがデビュー、ちょうどその頃です。可愛いふわふわっとしたフリルの服を着たアイドル全盛の頃のことです。
私はドラマをやりながら、女優になりたいなとか、いつかミュージカルをやりたいと思っていたのですが、せっかくのお話ですし、歌手もやりたかったので、昭和56 年、マッチと同じ年に歌手デビューしたんです。翌年には中森明菜ちゃんがデビューしました。
なかにし礼さんのプロデュースで、今は無きトリオ・レコードにアイドル・レーベルを作ろうということで出来た、れいレーベルのアイドル第一号だったんです、私。
デビューの時にはオリコンの表誌にもなり、けっこう派手に宣伝していただいたんです。ところが、一応シングルも4 枚出したのですけれど、だんだん寂しい仕事になってきたり、ちょっと雰囲気が悪くなってきたり、う?ん、どうしようかな?と思い始めた頃に、「シンデレラ」というミュージカルのオーディションを受け、シンデレラ役に受かったんです。
そして、初舞台を踏みました。
アイドルでデビューしたものの、全然売れず、私自身悶々としていた頃だったので、ミュージカルの舞台に立った途端、ぱあ?んと世界が開けたんです。私にとってここが一番輝ける場所かもしれない!と思ってミュージカル女優への道を決心したんです、初舞台の初日のステージで。
アイドル歌手を辞め、事務所も辞めてフリーになり、ミュージカル目指して歌やダンスのレッスンを始めたとは言え、プー太郎じゃないですか、あ、プー子か、何もお仕事をしていませんから。
そんな時に「お前、ぶらぶらしていてもしょうがないからジャズでも勉強するか」と父が声をかけてくれました。19 才の時です。その当時、父は赤阪のお店でピアノを弾いていました。そのクラブのホステスたちは、みんな歌手や女優の卵で、みんなで一日3回ショーをやります。そのショーが売り物で、どちらかというと、そのショーを楽しみに音楽好きのお客様がいらっしゃる健全なお店だったんです。
父がピアノを弾き、ショーの構成、アレンジをしています。変な心配もないので、そのお店で歌のアルバイトを始めました。
この時、生まれて初めて父にジャズの手ほどきをしてもらいました。まず、クセのない白人の女性ボーカルから聞いてごらん、ドリス・デイがいいかなと言われて、「ティー・フォー・トゥー」、そしてもう一曲「ティーチャーズ・ペット」からやってみたらどうだと言ってくれました。自分で譜面を書くことやジャズの組み立て方を教わり、その後は自分の個性に見合った歌い方を見つけなさいと言われて、ショーで歌い始めました。3人ぐらいの男性コーラスもつけてくれて、ほとんどこのレコードのアレンジのまま歌ったんです。途中で習い始めたタップも交えたりして。
つまり、人前で初めて歌ったジャズが「ティー・フォー・トゥー」なんです。その後、事務所も決まり、仕事が軌道に乗り始めるまでの2年半、そのお店で歌わせていただきました。その、19 歳から21 歳にかけての2年半の間に、ジャズのレパートリーをどんどん増やすことが出来たんです。毎日生演奏で新しい曲を色々と試して歌い続けることが出来たことが、今になっては、とても大きな勉強になっています。
「ティー・フォー・トゥー」を聞いてみよう
エラ・フィッツジェラルド&カウントベイシー「Ella & Basie」
♪エラ・フィッツジェラルド&カウントベイシー「Ella & Basie」
【島田歌穂プロフィール】
京生まれ。父は音楽家、母は宝塚出身のジャズ歌手。4 歳からバレエとピアノを習い始める。子役としてデビュー後、81 年『マンガチックロマンス』歌手デビュー。82 年7月ミュージカル『シンデレラ』で初主演。同年、ゴールデンアロー賞演劇部門新人賞、文部大臣大衆芸能部門新人賞受賞。87 年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役に抜擢され、その年の英国主催『ロイヤルバラエティパフォーマンス』に日本の俳優・歌手として始めて招待される。その後、『アニーよ銃をとれ』、『She Loves Me』、『The Rink』、『ブッタ』、『屋根の上のヴァイオリン弾き』『ブラッドブラザーズ』『ウエストサイドストーリー』など数々のミュージカル作品で大活躍。2003 年4 月より大阪芸術大学助教授に就任。2004年には30 周年記念CD「SOMETHING'S COMING」リリース、コンサート「KAHO TONIGHT」も大好評。
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JAZZ専門の月刊フリーペーパー。
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※写真は2月配布号(No.22)表紙
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07/01/12
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