【クラシック】ヴァイオリニスト 奥村愛さんのおすすめコーナー登場!
e-onkyo ブログの読者のみなさんこんにちは!
e-onkyo music store担当の田中です。
さてe-onkyo music storeに新コーナー誕生です。クラシック界人気の若手ヴァイオリニスト奥村愛さんが
演奏者の立場からクラシックのおすすめ曲をピックアップしていただきます。
奥村愛さん公式ページ
奥村さんはオンキヨーマリンシアターの企画「シアターピープル」にも登場いただいています。
題して「クラシック万華鏡」 同じ曲でも違った観点から見ると、また違って聞こえますよという意味がこめられています。
第1回目の曲はチャイコフスキー作曲 ヴァイオリン協奏曲です。
【クラシック万華鏡 Vol.1 】
皆様こんにちは、奥村愛です。
このたびオンキヨーの音楽配信サイトe-onkyo music storeの「クラシック万華鏡」というコーナーで執筆させて頂くことになりました。よろしくお願いします
もともと文章は苦手なほうで、書き上げるのにとても時間がかかるのですが、今まで演奏したり聴いていて心に残った曲を紹介していきます。これまでクラシック音楽にあまり接しなかった方も、“あ、この曲ちょっと聴いてみようかな”とダウンロードしていただければば嬉しく思いますし、またそれを聴いた方が、それぞれにいろいろな想い出を曲に乗せて心に刻んでもらえたら、と思います。
では、まず最初に私が選んだのは、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。
【チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲】
チャイコフスキーはロシアの作曲家で、バレエ曲や交響曲など有名な作品がたくさんありますがここでは、その中からヴァイオリン協奏曲について書いてみたいと思います。
1878年に作曲されたこの曲は、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲で、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスの三大協奏曲に加えて四大協奏曲と言われています。
チャイコフスキーはこの曲を、当時最も偉大なヴァイオリニストであったペテルブルク音楽院教授のレオポルド・アウアーに送りましたが、楽譜を見たアウアーは演奏不可能としました。結局、初演は1881年ハンス・リヒター指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団でアドルフ・ブロズキーによってなされましたが、指揮者にも楽団員にも好まれず、聴衆からもひどい批評を受けました。けれど、ブロズキーはひるむことなく演奏し続けた結果、しだいに真価が理解されるようになったのです。演奏を拒否したアウアーはじめ、その弟子たちのエフレム・ジンバリスト、ヤッシャ・ハイフェッツ、ミッシャ・エルマンらが名演奏を繰り広げ、評価が高まることになりました。
今では名曲中の名曲といわれるこの曲も最初はひどい評価だったんですね。ただそんな批評にも負けずに演奏し続けたから今のこの曲があるんでしょうね。
では簡単に曲の中身を紹介します。
第1楽章は1つの小さな物語のようになっています。音楽を喜怒哀楽に例えて聞いてみると面白いかもしれません。
第2楽章は独立した1つの小品として演奏されることもあります。ロシアの壮大さと、ちょっと切なくて寂しげなメロディーがジーンと胸にしみます。
第3楽章は、途中ロシアの農民の舞曲をモチーフにした箇所や、酔っ払いをイメージしたメロディーが出てきます。最後はヴァイオリンソロとオーケストラの掛け合いでかっこよく華やかに曲を締めくくっています。
私とこの曲との出会いは、学生の頃受けたコンクールの課題曲としてでしたが、壮大なロマンの中に叙情的な歌と技術的にも高度なテクニックを要求され悪戦苦闘した覚えがあります。数年たった今でもそれは、新たに湧き出てくる悩みであり、それがまた魅力でもあります。
いかがですか、是非一度聞いてみてください。
チャイコフスキー作曲 ヴァイオリン協奏曲 ダウンロード購入のページへ
【奥村愛プロフィール】
7歳までアムステルダムに在住。桐朋学園大学ディプロマコースで学ぶ。辰巳明子氏に師事。1994年第48回全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部第1位入賞ほか、97年多摩フレッシュ音楽コンクール、99年第68回日本音楽コンクールヴァイオリン部門にて入賞。これまでに読売日本交響楽団、新日本フィルほか国内の主要オーケストラとの共演をはじめ、河口湖音楽祭などに出演。2004年12月にはパトリック・ガロワ指揮シンフォニア・フィンランディアの日本ツアーにソリストとして参加している。
2002年『愛のあいさつ』でCDデビュー。翌年2枚目のアルバム『ロマンス』を、また2004年にはエイベックス・クラシックスに移籍して初の『maria』を、2005年11月にはあらたに『愛の悲しみ』『エンターテイナー』が2枚同時にリリースされている。お話を交えたリサイタルを多くこなすほか、マタニティコンサートやワークショップも積極的に展開し、CMへの起用や、テレビやラジオへの出演など多彩な活躍で注目されている。
2006年1月現在
06/04/28
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.e-onkyo.com/info/mt-tb.cgi/262
» 先日の一人旅は… from バイクで一人旅
行ってきましたよ、一人旅。妄想という名の一人旅。。それはもう有意義な時間を過ごせま… [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年05月09日 23:13
コメント
奥村さんのチャイコンも聴いてみたいですね!ブラームス、メンデルスゾーン、ベートーヴェンのコンチェルトもいずれ聴いてみたいですね。
文京シビックホールのブルッフのコンチェルトもかっこよかったですよ。あせらず、待ちますので、いずれきかせてください(^^♪
投稿者 松井千明 : 2007年05月29日 16:01
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲にはそんなエピソードがあったんですね!川久保賜紀さんのCDにも入ってて、かなり聞き込んでいたのに...勉強になりました。
それから、奥村愛さんのニューアルバム。すっごく楽しみにしてます。去年CD発売なかったし。
投稿者 新田行ったよ! : 2007年03月08日 01:06
今日奥村さんのリサイタルを聞いて、とても感動しました。ゆっくりのところや早いところ、強いところや弱いところ、どんなところでも1音1音はっきりときれいに聞こえました。ピアノの方もそうで「とてもすごいなあ。」と関心しました。また機会があればもう1度聞きたいです。これからも応援してますので頑張ってください。
投稿者 龍野 : 2006年11月17日 18:59
この記事に刺激され、やはり絶対的な名盤を手に入れるべきだと、ハイフェッツ(ヴァイオリン)ライナー(指揮)シカゴ交響楽団のチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲を手に入れました。ハイフェッツの演奏がすばらしいだけでなく、1957年の録音であるにもかかわらず、DSDマスタリングにより、びっくりするほどクリアな音質になってます。このCDにはもう一曲、ブラームスのヴァイオリン協奏曲が入ってます。こちらもなかなかです。ブラームスといえば最近コンサートで奥村さんはヴァイオリンソナタを演奏されますが、とても気持のいい響きですね。僕が持ってるCDより断然いいです。あの曲は奥村さんに合ってると思います。CDを出されてみてはいかがですか?最後に・・・HAPPY BIRTHDAY TO AIさんです。
投稿者 NAO : 2006年09月16日 18:40
4大協奏曲について
日本人演奏家もこの協奏曲をステージで多く演奏しているが、CDとなると何故かチャイコフスキーとメンデルスゾーンに偏っていて、ブラームスは竹澤恭子さんだけだし、ベートーヴェンに至ってはだれもいない、不思議だ。チャイコフスキーは技術的に一番難しと思うのに。
外国人のチャイコフスキー協奏曲CDランキング
1. ハイフェッツ
2. ミルシテイン
3. パールマン
4. ツィンマーマン
5. シャハム
6. ムター
7. チョン・キョンファ
日本人のチャイコフスキー協奏曲CDランキング
1. 竹澤恭子
2. 諏訪内晶子
3. 五嶋みどり
4. 川久保賜紀
5. 庄司紗矢香
6. 渡辺玲子
竹澤恭子さんは、1986年のチャイコフスキーコンクールを出場辞退した無念さが第2楽章からつたわってくる。(詳細は「音楽の友社」HP-「いつも120%竹澤恭子」)
諏訪内晶子さんは、いわずとしれた1990年のチャイコフスキーコンクールの優勝者。CDはコンクール優勝直後の披露演奏会のものとメンデルスゾーンとカップリングの2枚があるが、個人的には披露演奏会の喜びに満ちた演奏の方が好きだ。
庄司紗矢香さんのCDは、彼女の演奏は良いが、録音が悪いのか、オーケストラが悪いのか、それとも最近料理本に精を出している指揮者のチョン・ミュンフンが悪いのか
投稿者 hiro : 2006年08月27日 15:03
私は、奥村愛さんの1stアルバム「愛のあいさつ」の2曲目の演奏、タンティ・アン二・プリマで、ピアソラという作曲家を初めて知りました。この曲を気に入って、ピアソラの曲をほかにも聴いてみたいと思いましたが、まだこの1曲だけのまま現在に至っています。
今回の記事をきっかけに、ピアソラのアルバムを探して「ブエノスアイレスの四季」を聴いてみよう、と思います。
ヴィヴァルディの四季は「春」も好きですが、私は「冬」も好きです。
それでは、お体に気をつけて、これからも頑張って下さい。
投稿者 325CAS : 2006年06月18日 16:20
もう6月ですね。蒸し暑くなりました。5月3日に続き3回目、またまたコメントさせていただきます。いたずら防止にメールアドレスは変えています。最近チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲また聴いてみましたが、これは超絶なプレイを要求されそうで、大変な集中力がいるんでしょうね。奥村さん文章上手です。第2弾も期待してます。
投稿者 NAO : 2006年06月13日 21:53
チャイコフスキーはヴァイオリン協奏曲はもちろんですが、他に交響曲第6番「悲愴」、ピアノ協奏曲第1番など有名所はとてもロシア的でいいメロディがあって好きですね。
投稿者 NAO : 2006年05月03日 09:21
こんばんは(23時です)。チャイコフスキーは僕も好きなほうですね。CDも何枚か持っていますし、ヴァイオリン協奏曲はギドン・クレーメル(ヴァイオリン)マゼール指揮・ベルリン・フィルというのを持ってます。クレーメルは技巧派なんでしょうけどとても鋭く、硬い音を出す感じがしてノコギリで切ってるみたいです。ちょうど10年ほど前、クレーメルとフランス国立リヨン管弦楽団、エマニュエル・クリヴィヌ指揮というメンバーでこの曲の演奏をライブで観ました。いい曲ですね。クレーメルは突き刺さるようなプレイだけど、奥村愛さんが弾くときらびやかに流れるように弾くんでしょうね。想像してしまいます。これからも奥村愛さんを応援します。コンサートやニューアルバム楽しみにしてます。頑張ってください。
投稿者 NAO : 2006年05月02日 23:21
こんにちは:
チャイコフスキーvioln concertoニ長調は大好きな
曲の一つです。以前にルネ小平ホールで小林研一郎
さんの指揮でベルリオーズを聴いたことがりその
迫力に驚き今でも曲中の雷鳴が耳に残っております。
マエストロ小林指揮奥村 愛さんのviolinで
チヤイコフスキーのconcertoが聴けたら嬉しい
ですね。
投稿者 藤原義朗 : 2006年05月02日 12:10
四大ヴァイオリン協奏曲の中で最も好きな曲です。
この曲の奥村さんのソロを、いつかコンサートで
聴いてみたいと思っています。
発表時の評価に関するエピソードはとても有名なので、
別の観点が欲しかったです。
今後の記事に期待します。
投稿者 raison : 2006年05月01日 22:03
コメントしてください
メールアドレスは非表示にしております。コメントスパム防止のためにも確認の上、公開しております。
記事評価
この記事は参考になりましたか?
今後の記事投稿・更新の参考にさせていただきたいので、ぜひこの記事へのあなたの評価を投票してください。クリックするだけで投票できます。
現在この記事に対する評価の平均は 3.1 です。(総合点: 13355 投票人数: 4312 )



















